偽終末論をつくり、自らそれを実行しつつある世界統一政府論者


アロン・ルーソ(*)がプリズン・プラネットのアレックス・ジョーンズに“友人”ニック・ロックフェラーとの会話内容を語ったインタビューを前にご紹介した。

そこで、ロックフェラーがルーソに語った彼らの最終目的とは、「全住民にマイクロチップを埋め込む」ことであった。


彼に聞いたんです、「それで一体何になるんだ?君は有り余るほどの財産を持ってるし、充分すぎる権力もある。そんなことをして一体どんなメリットがあるのかい? 何が最終目的なのか?」って。

彼は「最終目的は人々にチップを埋め込んで社会全体を支配するこだ」と言いました。銀行家、エリートや知事なんかが世界を支配できるように、と。
http://www.asyura2.com/07/war94/msg/354.html

そして、彼らの仲間、すなわち、世界を動かす支配層の一員になると、警察も手が出せない法律を越えた存在であることを示すチップが与えられるという。

あるとき彼は「仲間になったらIDカードをあげるから、アロン、
チップも。KMAって書いてあるチップを」と言ったんです。「KMAってなんだい?」と聞くと「Kiss my ass (俺のケツにキスしろ)さ。誰でも――警官とかがお前を止めようとしても、そのチップやIDカードを見せればもう邪魔はされない。俺たちの仲間なんだから」と。

このチップを体に埋め込むという話から、彼らが明らかに黙示録を意識していることがわかる。

また、その刻印、すなわち、あの獣の名、またはその名の数字を持っている者以外は、だれも、買うことも、売ることもできないようにした。(黙示録13・17)

どうも私には、彼らイルミナティが、これについてだけではなく、すべての行動を黙示録を意識しながら行っているように思えてしかたがないのだ。

911事件は、おそらく黙示録9章11節を意識して起こした事件だろう。

彼らは、底知れぬ所の御使いを王にいただいている。彼の名はヘブル語でアバドンといい、ギリシヤ語でアポリュオンという。(黙示録9・11)

新改訳聖書では、この「アバドン」は「破壊」を意味し、「アポリュオン」は「破壊者」を意味すると注にある。

つまり、彼らイルミナティは、9月11日にこの事件を起こすことによって暗に「この事件は黙示録9・11の底知れぬところの御使いを王にいただいている」我々によって行った「破壊」であると言いたいのだろう。

さらに、黙示録のこの章の後半では、人類の大虐殺が記されている。

すると、定められた時、日、月、年のために用意されていた四人の御使いが、人類の三分の一を殺すために解き放された。
騎兵の軍勢の数は二億であった。私はその数を聞いた。
私が幻の中で見た馬とそれに乗る人たちの様子はこうであった。騎兵は、火のような赤、くすぶった青、燃える硫黄の色の胸当てを着けており、馬の頭は、ししの頭のようで、口からは火と煙と硫黄とが出ていた。
これらの三つの災害、すなわち、彼らの口から出ている火と煙と硫黄とのために、人類の三分の一は殺された。(黙示録9・15-18)

ということは、大虐殺が世界に迫っているということだ。いや、すでにそれは始まっているのかもしれない。最近、SARS、インドネシアの大津波など自然事象としてはちょっと奇怪すぎる事件が多い。

奇妙なことに、その前の章、黙示録8章11節には、苦よもぎの預言がある。

この星の名は苦よもぎと呼ばれ、川の水の三分の一は苦よもぎのようになった。水が苦くなったので、その水のために多くの人が死んだ。

ロシア語でチェルノブイリは「苦よもぎ」という意味である。

чернoбиль(ヨモギ、(特に)ニガヨモギ)(研究社『露和辞典』)

黙示録は、8章から9章、そして、13章の「獣」の出現、それに続く「コンピュータチップによる経済統制」の時代、さらに、その後の21章の新天新地に向かって進んでいるというのか。

彼らにとって、911事件は、明らかに「大患難時代」の幕開けである。

「ロックフェラーが国連にあてたといわれる手紙」によると、新世界秩序に向けて世界的な大変動の時代が到来するらしい。

終末がやってきました。好むと好まざるとに拘わらず、それは私たちがだれでも直面しなくてはならない運命なのです。2001年9月11日、世界中の人々が終末の始まりを目撃しました。私たちが見たもの、体験したものは(大変悲惨な出来事でしたが)、これから間もなく起こると思われる大災害にくらべれば、まだ大したことではありません。
  悲しいことに、(あの事故で)非常に多くの生命が奪われましたが、なおそれ以上の多くの生命が失われることになっています。しかしながら、これらのことはこの「古い制度(=国家体制)」の崩壊が始まるに従って、次々と起こり続けるでしょう。

彼らは、明らかにディスペンセーショナリストのプレ・ミレの「世界最終預言」が黙示録に記されているという謬説を信じているだけではなく、それを自分達によって実現しなければならないと考えている。

ロックフェラーは、ディスペンセーショナリストの聖書、新改訳聖書の翻訳に金を出した。

『レフト・ビハインド』のティム・ラヘイや、『地球最後の日』のハル・リンゼイは、ロックフェラーの一味統一協会の団体の理事を務めていたことが分かっている。

つまり、レフト・ビハインドや地球最後の日などの、終末預言本に記された世界の終末が迫っているという預言は、ロックフェラーの創作だったという推測が現実味を帯びてきた。

ロックフェラーは、自分で終末論を捏造し、それを自分で実現しようとしているとしか考えられないのだ。

(*)
ルーソは、歌手ベット・ミドラーやマンハッタン・トランスファーのマネージャーを務め、映画のプロデューサーとしてはミドラー主演の『ローズ(The Rose)』やエディー・マーフィー主演の『大逆転(Trading Places)』を手がけ、アカデミー賞ノミネートをはじめ数々の賞に輝いた。

 

 

2008年3月11日

 

ツイート



 ホーム

 



millnm@path.ne.jp