狂人がトップに立たないために
(1)
毎日は、「ライス米国務長官は31日、就任後初めて国務省職員との対話集会を行い、米国の価値観に合わせて世界を変えるという外交方針を打ち出した。ブッシュ大統領が「世界の圧政に終止符を打つ」と宣言したのと同一路線上の姿勢と言える。
内政干渉の危険が高まるだけに、この外交方針には紛争の原因になりかねない側面がある。」と報じた。(オリーブ!ニュース(2005/02/04 01707号)より引用)
米国の価値観に合わせて世界を変えるだとぉ?
あんたは何様だぁ?
もしブッシュが「この政策は聖書に基づいている」とでも言うならば、私ははっきりと「聖書はそんなこと言ってない」と答えよう。
むしろ、聖書は、「おせっかいをやめろ。」と言っている。
また、なぜあなたは、兄弟の目の中のちりに目をつけるが、自分の目の中の梁には気がつかないのですか。
兄弟に向かって、『あなたの目のちりを取らせてください。』などとどうして言うのですか。見なさい、自分の目には梁があるではありませんか。
偽善者たち。まず自分の目から梁を取りのけなさい。そうすれば、はっきり見えて、兄弟の目からも、ちりを取り除くことができます。 (マタイ7・3-5)
世界から圧制をなくする?
まず自分の国から圧制を除いてからにしろ。
自国民が入っている巨大ビルを2つも壊して死傷させ、自国民が乗っている旅客機を撃墜し、自国民を裁判もかけず、弁護士との接見も許さずに拘束し、なにが圧制をなくするだ???
恐ろしい時代だ。世界のトップの座に狂人が座っている。
(2)
このライス発言は、恐らく、ブッシュ大統領の2期目にイランをつぶす作戦があるからだろう。
「もう大量破壊兵器という口実は利用できない。どんな大義名分を使えばさらに戦争ができるだろう?ああ、そうだ、『圧制に終止符を打つ』と言えばよい。そうすれば、正義のヒーローと勘違いしているアメリカ国民の良心をくすぐることができるぞ」と考えたのだろう。
しかし、もしイランをやるとすれば、これはアメリカの国そのものを長期的に衰退させるだろう。
イラクでこれだけひどい状態になっているのだ。イラン攻撃を発表と同時にドル暴落もあるかもしれない。
このようなトンデモナイ大統領の登場は、スターリンの登場を想起させる。
労働者を解放しようと勇んだ革命家たちは、かえって労働者を食い尽くす怪獣の出現に度肝を抜かれた。
「こんなはずじゃなかった・・・。」
スターリンに粛清された「同志」たちは、自分たちが始めた運動が誰かほかのものに乗っ取られて、あらぬ方向に引っ張られていくのをただ指をくわえて見ているほかはなかった。
晩年にスターリンによって軟禁状態に置かれていたレーニンは次のように述べた。
「我々が期待するとおりに国は機能していない。…人間が運転席に座って動かしているように見えるのだが、クルマは彼の期待する方向に動かない。何か別の力が動かしているのだ。」(http://www.millnm.net/qanda2/17K4pyO9hPXE44812.htm)
国民が悪に走り、神からの警告を無視しつづけると、神は人間を悪い考えに陥らせる。
「また、彼らが神を知ろうとしたがらないので、神は彼らを良くない思いに引き渡された」(ローマ1・28)
ホモとかレズが増えるのは、単なる性癖の違いというようなものではない。それは、「神の裁き」である。
それは、彼らが神の真理を偽りと取り代え、造り主の代わりに造られた物を拝み、これに仕えたからです。造り主こそ、とこしえにほめたたえられる方です。アーメン。
こういうわけで、神は彼らを恥ずべき情欲に引き渡されました。すなわち、女は自然の用を不自然なものに代え、
同じように、男も、女の自然な用を捨てて男どうしで情欲に燃え、男が男と恥ずべきことを行なうようになり、こうしてその誤りに対する当然の報いを自分の身に受けているのです。(ローマ1・25-27)
国家から神を追い出したソ連にスターリンという暴君が現われたように、神の名をみだりに唱え、悪に染まったアメリカにブッシュが現われた。
日本においても、狂人がトップに立たないように、クリスチャンは悔い改めつつ祈るよりほかはないだろう。
2005年2月6日
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