やっぱり腰砕けかあ
やっぱり腰砕けかあ…。
小泉さんの手法の決定的なミスは、「国民に説明して、味方につける」ということをやらないところにある。
今回のことも、もっと国民に説明するチャンスはあった。国民が味方になれば、どんなに抵抗勢力が頑強に反対しても、解散というカードをちらつかせて押し切ることはできたはずだ。
しかし、あまりにも説明がなさすぎる。
ニュースでは郵政民営化をめぐって対立があるという報道であって、何が本当の論点なのかがまったくボケたままだ。だから国民はこの問題の重要性がわからない。
改革の趣旨は、「国にできるだけ金をいじらせない」ということにあるはずだ。
電電公社や国鉄の教訓から分かるように、民営化したほうがよいのは、国が金をいじらなくなるからだ。
国有会社は、独占企業であり、それゆえ、どんどん儲かるはずなのに、何十兆円の累積赤字に終わるのは、「競争なし、権限あり、の体制の中で甘えが肥大化して堕落するから」である。
市場主義経済のもとで公社を残しておくことは、あたかも、オリンピックの表彰式で、競争を免除され、努力も何もしない甘えきった肥満選手を、鍛えぬかれた実力ある選手の真中の、表彰台のトップに立たせるようなものである。
ブーイングの嵐が起こらないはずはない。オリンピックの人気もがた落ちだ。
郵便局長の団体からの支持をつなぎとめるために、国民全員の利益を犠牲にしてもいいと考える人間は、即刻議員を辞めなさい。
あなたが議員をしている意味はまるでない。あなたは売国奴だ。税金泥棒だ。
それから郵便局長さんたち。もう日本は、自分の利権を守るために政治家を動かすなんていう手法を続けられるような余裕はないのです。
あなたたちが売国政治家と手を組んで自分の権益をたとえ守ることができても、国そのものが滅んだら何になるんですか。
あなたたちは、子々孫々から「自分の小さな利益を守るために国全体をつぶしたバカな先祖」と名指しされることでしょう。
2005年6月29日
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