占い師に影響力を持たせることの恐ろしさ
(1)
細木数子がテレビで活躍している。
占い師が影響力を持つということは恐ろしいことである。
説得力のある弁舌と人間的な魅力によって、人々の心を捉え、ぐいぐいとあらぬ方向へ引っ張っていく。
たしかに道徳的なこと、人々の良心を満足することを言うが、彼女が最後に提示する「救い」とは、「先祖崇拝」である。「お墓参り」を勧める。
先祖を大切にするということそのものに問題はない。聖書の宗教は先祖にこだわる宗教である。
しかし、聖書は、先祖を「拝む」ことまで勧めていない。
「大切にする」ということと「拝む」ということはまったく別である。
先祖崇拝の背後には、必ず「偶像的な家族制度」がある。
夫婦の秩序よりも、親子の秩序のほうが優先される。
聖書は、はっきりと「男と女は一体となり、父母を離れて独立せよ」と教えている。
このような夫婦の独立性がない限り、文明の発達はない。
(2)
古い家族制度の倫理が、大学や企業の中の人間関係にまで残っているため、個人の才能がなかなか開花しにくいというのが日本の社会である。
日本の研究所では、素晴らしい発明をしても、先生の手柄になって自分の手柄にならないため、優秀な人間がアメリカに逃げていくという。
学問の発展には、真理だけを尊重し、思想の自由を尊重する風土がなければならない。封建主義に基づく家族制度の倫理が残っている日本の学界は世界から取り残される恐れがある。
教会建設でもそうだが、枝分かれした教会に、中央の牧師がいつまでも口を出すような教会は伸びない。
新しい教会は、新しいメンバーで、新しい方法でやればよいのだ。
中央集権の呪縛から逃れることができなければ、結局、総体的に教会の発展は阻害されることになる。
昔の日本において、姑が嫁に対して強い権力を持っていたのは、親子関係のほうが夫婦関係よりも強いからである。
聖書によって、新婚夫婦の「独立」を教えられることによって、日本の社会から「人間を頼る」偶像崇拝の影響が薄められていくだろう。
(3)
サタンの働き方の特徴は、「光の御使いに偽装する」ということである。
「父母や先祖を大切にしないとダメよ!」と自信をもって言われると妙に納得してしまう。
しかし、最後に連れていかれるところは、「昔ながらの奴隷社会」である。
占い、霊媒、オカルト、占星術、魔術・・・
こういった汚れたものが日本の社会から出て行くように、クリスチャンは祈るべきだ。
今テレビのいたるところに占いコーナーがある。
サタンはこの国の人々をさらに強く支配するためにじわじわと攻撃しているのである。
祈りによって、この偶像礼拝を阻止しないと大変なことになるだろう。
2005年2月12日
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