字義的解釈と象徴的解釈の区別28


<Q>
影の部分のみキリストの本体になったとなると、ほとんどの人は刑務所行きになってしまうのでは、と思うのですが。クリスチャンになった場合、殺人、強盗など以外に許されない罪、許される罪はなんでしょうか。お願いします。

<A>
私の理解では、殺人者がクリスチャンになった場合、霊的には救われるが、社会的には処刑されます。
ザアカイは、イエスを信じて、神に対する悔い改めだけではなく、人間に賠償しています。
これをもってイエスは、救いを宣言しておられる。
つまり、人間の罪は、イエスの贖いによって神に対して責任を完了するが、社会に対して人間に対して責任を果たさねばならない。
律法は、神との関係を動物犠牲によって完了しましたが、対人関係に関しては償いをするように求めています。
律法は、神の御支配全体をカバーするものですから、単なる宗教的罪の解決だけではなく、社会的罪の解決も含むものです。
対神的和解だけではなく、対人的和解も必要です。
泥棒や強盗などについては、被害者が生存していますから、被害者の裁定によって償いが変化します。
例えば、配偶者が姦淫した場合に、相手に死刑が下ることを求めることも、無罪にすることもできます。
しかし、殺人の場合は、被害者が死んでおり、しかも、神の律法によれば、「故意の殺人に対しては贖い金を受け取ってはならない」との規定がありますから、死刑以外には解決法はないと思います。

 

 

2007年2月5日

 

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