反キリスト教は自殺である
我々は、子供に見せるものを注意して選ぶ必要がある。
例えば、宮崎アニメで「風の谷のナウシカ」と「となりのトトロ」を見たが、アニミズム、汎神論的だと思った。
ハリウッドと似ているのは、「この豊かな自然を汚したのは人間だ。人間が悪い」という環境論、文化否定、反知性主義である。
この根底には、キリスト教文明批判があると感じた。
こういう映画を無批判に子供に見せると、子供が神秘主義的傾向を持つようになる。
アニメにしろ、映画にしろ、すべてが進化論的世界観に基づいている。
創造論的世界観に基づく映画は皆無だ。
最近親殺し、通り魔、無差別殺戮など、子供が犯す犯罪が異常化、凶暴化している。
人を殺しなさい、などと教える親はいない。
しかし、進化論的世界観に基づく映画を見せれば同じ効果がある。
世界観は、存在論、認識論、倫理という3つの要素から成り立ち、それぞれは互いに有機的に関連している。世界観は、ワンセットである。
存在論的に、万物は偶然の産物であると教えれば、「じゃあ普遍的倫理は存在しない」ということを教えることに必・然・的・になるのだ。
進化論は、この事実を巧みにごまかしている。
「それぞれは、別ものだ」と。
旧い世代にキリスト教的世界観が残っていた欧米において、進化論的世界観の恐ろしさはそれほど現れていなかった。
しかし、そういう世代が皆無になってきた近年、欧米社会はバーバリアン化している。
ドイツでは若者の間に結婚制度が崩壊しているという。
世界は、キリスト教に基づくヨーロッパ文明の恩恵で、ここまで発展してきた。
これを否定する者は、歴史を知らない無教養か、あまのじゃくである。
反キリスト教によって自分自身の首を締めていることに気づいて欲しいものだ。
2008年8月30日
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