軍備増強は自滅への道だ


力による覇権は必ず失敗する。

「剣を取る者は、剣によって滅びる」という聖書の原則は必ず適用される。

アメリカは間違った因果律を採用した。力による覇権である。

武力を際限なく増大させた。

先日、TVでアメリカが開発した歩くロボットが紹介されていた。

4本足で、転びそうになっても体制を立て直せるすぐれたものだ。

米国では、これを軍事に利用するという。

日本でロボット開発は平和利用である。

アメリカは、なんでも軍事だ。

軍事に関係する雇用者が5000万人いると聞いた。

彼らを食わせるためには、兵器を開発し、それを消費しなければならない。だから戦争が必要になる。

こうやって無益な戦争が際限なく起きることになる。

律法では、「馬を増やしてはならない」という規定がある。

馬は攻撃用の武器であった。

しかし、ソロモン王は律法を破って多くの馬を持った。

ソロモン王の代で実質的にイスラエルは崩壊した。

それは2つの王国に分裂し、国力は減退した。

武力を拡大するとそれと逆の現象が起きる。

現代のおろかな指導者は、国力を増すために軍事力を増強しようとする。

中国は、経済が順調なので、軍事力を毎年2桁代で増大させてきた。

大きくしたら維持しなければならないことが想像できないらしい。

軍隊は非生産部門である。つまり、金を消費する部門だ。

企業は、金を生み出す部門。

企業の力をつけるのが国力を増す最善の方法なのだ。

しかし、やつらは愚かだから気づかない。

むき出しの力で領土を拡大し、覇権を広げようとしている。

それによってますます自国の富を浪費することになるのがわからない。

ソ連は、同盟国をつくり、そこに軍事顧問を派遣し、世界中に軍隊を展開しようとした。

米ソの軍拡競争のなかで疲弊して倒れてしまった。

アメリカも同じだ。

本当の国の繁栄は、民間の活動を妨害せず、自由にすることによってもたらされる。

10%以上の税金は妨害以外の何者でもない。

税金を10%未満にして様々な規制を撤廃し、自由な活動を許可せよ。

そうすれば、国力は増し、子供も増え、国は繁栄する。

軍事力を増強する中国を恐れる必要はない。

自滅へ突っ走っているのだから。

 

 

2010年3月12日

 

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