垂れ流し国家に頼るのは無駄
TVでの街頭インタビューで、「道路特定財源の一般財源化」について、ある女性がこう答えていた。
「賛成です。福祉などに使って欲しいと思います。」
1000兆円もの大借金を作った団体に、どうして効率的に使うことを期待できるだろうか。
ある人は、「いやいや、これは特殊な例で、しっかりやればそんな大借金は作らなかったでしょう。次回に期待しましょう。」と言うかもしれない。
特殊な例ではない。
社会主義の国々はことごとく財政破綻した。
構造的に問題があるのだ。
仕組みの根源の根源――つまり思想――に問題があるのだ。
この思想的レベルにまで反省が及ばない限り、失敗は繰り返される。
増税を要求する今の日本は、「ダイエットするにはもっと食べなければなりません。」と言っている肥満人間のようだ。
納税者よ、いいかげんに気づけ!
戦後、国民は文字通り血の汗を流して働いてきた。
しかし、結局、得られたものは何だろうか?
「おまえを救ってあげる」と慈悲深い口調で言った国は何をしてくれたか?
さんざん税金を搾り取って、老後になったとたんに、財政破綻を理由にどんどん支給額をカット、支払い年齢のアップ・・・。
自分が働いた額の50%をずっと取られたわりにはリターンが少ないと思わないだろうか。
国に頼る人間は、「裏切られても裏切られても教祖についていくナイーブな新興宗教の信者」と同じである。
頼れないものを頼るな。
NHKの貧困問題の解決法は「貧困者に利益になるように利益再分配を行え」である。
愚かだ。
血税垂れ流しの国に「健全な再分配を」と叫ぶのは、遊興費に湯水のように金を使う放蕩親父に「家を治めてくれ」と頼む家族のようなものだ。
賢い家族はそんなことはしない。親父ぬきで、自分たちの家計は自分たちで管理するだろう。
同じことだ。
税金を最小限にし、自分の老後は自分で心配せよ。
若いころから蓄えて老後に備えよ。
税金を聖書のとおりに10%未満にすれば、蓄えに回すこともできるだろう。
社会主義は、国民を幼児化する。
自分のことが、自分でできなくなるのである。
元社会主義の国々は依存症の国民の再教育に苦労しているのである。
2006年12月10日
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