地域ブロック化は不健全
自国の金が基軸通貨になるということは、大きなメリットがある。
基軸通貨は、貿易決済に使われるから、もし日本が今の基軸通貨であるドルを保有していないと、物を売り買いできなくなる。
外貨準備高が高ければ高いほど物の売買ができ、それだけお金持ちであるということだ。
だから、世界でドルが基軸通貨として用いられているということは、アメリカはドルをどれだけ刷ってばら撒いても必要があるからよいということでばら撒き続けてきた。
しかも、ニクソンショックにおいて、金ドルの交換停止を宣言してから、ドルは不換紙幣となり、アメリカは、ドルを金の裏打ちなく刷ることにより、あたかも神の宣言「光よあれ!」と同じように、無から価値を言葉だけで創出してきた。
ある国家がこのようなことをすれば、猛烈なインフレになり、経済が破綻するが、しかし、アメリカの場合は、世界でドルが必要とされているから破綻が先延ばしされてきた。
しかし、ついにツケが回ってきた。今回のバブル崩壊である。
さて、今進展しつつある、地域ブロック化の動きは日本にとって恐ろしい。
グローバリストは、アジアの機軸国を中国と定めている。ロックフェラーがしきりに中国に支援の手を伸べているらしい。
そして、基軸通貨として元が選択されると聞いたが、そうすると、アメリカが世界に対して行ってきた偽札作りを中国が行うようになる。
アジア諸国の貿易決済が元で行われるならば、中国はいくら元を刷ってもアジア諸国が外貨として買い取ってくれるから、不換紙幣を刷り続けることができる。中国に富が不当に集中することになる。
こういった地域ブロック化は不健全である。
そして、日本の国益を損なう。断固反対すべきだ。
2009年2月11日
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