世界は破局に向かっているのではなく、完成に向かっている4
現在がキリストの王国であるならば、キリストに逆らえる者はいないはずである。それなのに、なぜ全世界でまだクリスチャンに対する迫害や、反キリスト的な民族や政府があり、異なる教えがはびこっているのだろうか。
時がまだ来ていないからである。
何もかにも一挙に変わったらどうだろか?
足を骨折した人が突然歩くように命令されても歩けないだろう。
時間をかけたリハビリが必要なのである。
世界にとっても時間をかけたリハビリが必要だ。
エデンの園において堕落した人類は、大きな傷を受けた。キリストによる救いが実現して以来、世界はリハビリの過程にある。
サタンは、人間を神の手からもぎとって、自分の陣地の中に入れてしまった。すべて生まれながらの人間は、サタンの奴隷である。
どう転んでも行き着くところは、破滅と地獄である。
最後に破滅と地獄に至ることをサタンは隠している。そのために、様々な娯楽や気がまぎれるようなものを提供してくる。
しかし、その人々がサタンの王国の中で飼われているという事実は変わらない。
キリストを信じるときに、人はサタンの手から神の手に取り戻される。その人は神の支配のもとに置かれ、破滅から救われ、命と幸せへの道に入る。
どう転んでも、その人の人生は成功する。
「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。」(ローマ8・28)
その人は、サタンの支配下にあった時につけられた無数の傷を癒される過程にある。
民族も、同じ過程をたどる。
神の民が増えない限り、民族はサタンの奴隷である。
どう転んでも破滅以外にない。日本はサタンに騙されて侵略戦争の道を選択したために、未曾有の被害を受け、敗戦した。
神の民が増えて、聖書によって世論を左右できるようになれば、侵略戦争など起すはずがない。
なぜならば、聖書は侵略を禁止しているからだ。
アメリカのクリスチャンがイラク戦争を行ったブッシュ大統領を支持したのは、聖書に従わなかったからである。
「暴力によってであっても、正しいものを広めることはよい」という考えに侵されたからだ。
「剣をさやに収めよ。剣を取る者は、剣によって滅びる。」とイエスが述べたにもかかわらず。
こういう考えをする人間は、反聖書であり、反キリストである。本当に生まれ変わっていないからこうなるのだ。
今のような、再生していない人々が教会を占領しているようなアメリカのキリスト教は、我々が述べているあるべき姿を反映していない。
教会は、聖書に帰らなければならない。
自分勝手な考えを捨てて、聖書の教えの前に平伏しなければならない。
聖書を最高権威として尊重しないクリスチャンはクリスチャンではないのだ。
正しい道を選ばない限り、リハビリは進まない。
アメリカは間違った選択をした。そのために、アメリカは傷ついている。アメリカのリハビリは停滞している。
近代になって人類は自分の頭で作り出した教えに頼った。
そのため、傷はいえるどころか、ますます悪化している。
人類が聖書の教えに帰り、それを採用しない限り、リハビリは進まない。
世界は、傷を癒す過程にある。それには長い時間がかかるのである。
2005年11月25日
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