神国日本


中国人は古代から日本を天国と見てきました。

道教の神仙思想や神話では、東方の海上に方丈・蓬莱・瀛州・扶桑など超自然的な楽園の国があると言われました。

富士山は別名蓬莱山。扶桑は日本の別名です。方丈や瀛州も日本列島に連なる場所にあるとされます。

そして、歴史上、中国は元寇を含め、3度侵略を試みたのですが、ことごとくなんらかの「神風」が吹いて失敗しています。

「富士古文献」によると、


帝舜有虞氏は蓬莱山のある豊阿始原瑞穂国が全世界の祖国であることを知り、武力による制圧を志 した。彼は自ら大船三六〇艘を指揮して東海に乗り出したが、世界開闢の祖神の怒りに触れたのか、突如、黒雲・神風と出会い、ついには大軍もろとも海に呑まれてしまった。

・・・

『三国志』で有名な呉の孫権は、皇帝の位についた翌年の黄龍二年(二三〇)、徐福の子孫が住むという亶州と夷州とを求めて将軍の衛温と諸葛直に兵一万を与え、東海へと船出させた。しかし、二人の将軍は夷州[台湾]から数千の住民を連れ帰ったが、肝心の亶州[日本]には行き着けず、帰国後に命令不履行ということで孫権に殺されてしまった。
 このことから、徐福の子孫が東方にいるという伝承がすでに三世紀の中国にあったこと 、呉の孫権がその伝承に関心を持っていたことがうかがえる。
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/column/text2.htm

一説によると、オウム事件は、北朝鮮と国内の反日分子によるクーデターであったといわれています。

私は、北朝鮮の宗主国である中国の侵略ではなかったかと思います。

しかし、北朝鮮内部でクーデターが起こり、それどころではなくなって失敗したと聞きます。

不思議なことに、天皇の地位を狙う人は、みな変な事件に巻き込まれるか妨害されてきました。

蘇我氏は大王家(後の天皇家)を凌ぐ権勢を誇り、遂には自身が大王になろうとしたため、乙巳の変により滅ぼされた(Wikipedia「皇位簒奪」)。

弓削道鏡は、「聖武天皇の出家(神⇒仏)、孝謙太上天皇の再即位(仏⇒神)など神仏混交が進み天皇の地位が変質するなか、孝謙天皇(称徳天皇)の看病禅師として宮中に入り、寵愛されるようにな」り、「天皇に準ずる法王に即位し、家政機関も設置されるなど事実上の女帝との共同統治者となり仏教事業や神祇を司った」。「更に二人の二頭体制によって皇太子を経ず形式的に天皇に即位すべく準備が行われた」が、「間もなく女帝が死去した為実現しなかった」。

平将門は、「八幡大菩薩の使いを称する巫女が宣託を告げ、興世王から「新皇」の号を進呈されたという。新皇位への即位は京都朝廷へ奏上を行っており、相対する新たなる天皇という意味で新皇を名乗った。」しかし、「敵対勢力への対応に忙殺されて翌年には討たれ」た。(同上)

足利氏は、「南北朝の動乱により、天皇家と公家勢力の権力及その権威が低下すると共に、足利幕府の成立以来、その権威は天皇家に迫り、実質的に日本の君主としての役割を担った。とりわけ三代将軍足利義満は朝廷への影響力を強め、公武を超越した権威と権力を持つに至った。」「晩年には、実子義嗣を親王に準ずる形で元服させた。しかしその直後に義満は後継者不指名のまま急死し、四代将軍となった足利義持や幕府重臣により先例無しとして太上法皇位の追号も取りやめられ、朝貢貿易も停止された」。(同上)

日本と天皇は不思議な力に守られていると思います。

 

 

2010年10月2日

 

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