共通番号制度2


世界的もしくは国内的な大事件がある場合、政府がそれと同時に何かやろうとするからチェックしなければならない。

大相撲の不祥事とワールドカップ。この2つの大事件の陰で、共通番号制度導入のニュースが流れた。

大事件がなければ議論を呼ぶ問題だ。しかし、人々は大きな話題に注意をそらされて、この重大なテーマに気づかない。

しかも、年金問題で、コンピュータ導入しなかった結果を見ているから、反対する人々も少ない。

そもそも、年金を国が出す制度がなければ、あの問題は起きないわけだ。

国に福祉を担当させると、国は軍隊や警察を持っているわけだから、福祉のデータを利用して、全体主義的統制には容易に移行できるのだ。

我々は、近代国家の中で生まれているから、最初から中央銀行制度や、国が福祉を担当する体制に疑問を抱きにくい。

しかし、原点から考えてみよう。

我々が稼いだ金は、我々のものだ。

国が必要なのは、我々が稼いだ金を誰かに奪われないように、秩序が必要だからだ。

国の基本的な意味はそういうものでしかない。

私有財産の保護。これが基本だ。

しかし、近代思想が国家を神と祭り上げた。ヘーゲルからだ。

そして、マルクスにおいて、それは国民の資産を貪り食う怪物と化した。

その教えが、欧米の大学を通じて、世界中にばら撒かれた。

それで、基本的に、もともと経済的に豊かになり社会的地位が向上した市民の革命であるはずの市民革命が、いつのまにか世界中で、共産革命になった。

もちろん、資本主義体制でそんなことはおおっぴらに主張されない。つまり、西側では、革命なんてことは市民からの反発を食らう。

奴らはどうやって西側を共産体制に変えたかというと、すでに述べたように、大学を支配することによってだ。

大学の教授をマルキストに変えれば、学生の常識を変えることができ、その学生が、社会でそれをばらまく。

だから、次第に社会民主主義という形で、一般市民にマルクスの考え方が浸透し、ついには常識化した。

今選挙戦を見て、言っていることは、どの政党であれ同じだ。

「教育改革を行います。無駄遣いをやめさせます。福祉を充実させます」のオンパレードだ。

選挙にまったく意味はなくなった。

みんなマルキストだからだ。

こうやって東西陣営は、互いに乖離縮小化した。

ベルリンの壁が壊されたのは、それがもはや不要だからだ。

互いの乖離が縮まったので、もはやそんなものは必要ない。

白と黒だったものが、全部が灰色になったので、壁を壊した。

ヘーゲルの弁証法的発展理論がこんな風にして実践されてきた。

さあ、これだけマルクスに汚染された社会だ。

総背番号制にして、人体にチップを埋め込み、「ものを売ることも買うこともできないように」することなど簡単なことだ。

それに反対して祈る恐れのあるクリスチャンも学校教育で洗脳したし、ディスペンセーショナリズムのプレ・ミレによって「これは聖書に記された運命だから仕方がない」と信じさせることができた。

反対者はいない。

いよいよ世界政府の誕生だ。

このようにしてバベルの塔は完成しつつあると見てよいのではないかと思う。

EUのポスターを見よ。

http://www.millnm.net/qanda3/satanEU.htm

バベルの塔の下に人々が歓喜の中で踊っているが、頭がみんな直方体だ。

赤ちゃんだけが丸い。

つまり、みんな洗脳されたということだ。

EUを作ったロックフェラーの意図が完全に達成された。

 

 

2010年7月1日

 

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