社会主義社会が公平であるなど幻想のきわみ


最近、自分を含め、周りの人々の経済的窮状を見ていると、日本が相当変わったと感じる。

かつてこんなひどい時代があっただろうか。

全体的に賃金カットが続いている。民間の企業や商店に金が入らない。

それにもかかわらず、政府の予算の組み方が異常なままだ。

ホームページの制作に5億円の予算をつける。

5億円なんて何に使うのだろうか?

翻訳のプロジェクトなんかでも予算はものすごい額がつけられている。

しかし、我々入札で仕事を入手する末端の人間に届く金額はすずめの涙だ。

予算がどこに使われているのか?入札で浮いたお金はどこに入るのか?

還付などあるはずがない。予算はいったんつけたら、それ以下になると翌年から減らされるから、その額は増えこそすれ、減ることはない。

私は、「政府による所得の再分配機能によって富が均等に割り当てられることになる」なんてのは嘘だと思う。

社会主義の社会は、システムを作ってそこに乗っかった者が勝つ。

今、おいしい思いができるのは、福祉と環境だろう。

福祉施設には、多額の援助金が出る。環境ビジネスにも補助がつく。

そういった援助がある分野に不公平に金が流れて、勤労者には入らないシステムになっている。

だから、私は、いいかげん、みんな気づいて、「国による所得再分配機能」などという神話を粉砕すべきだと考える。

減税によって民間に金が残れば、民間はそれを生産拡大のために利用するだろう。そうすれば、それは、市場に流れて、今虚血状態になっている部分に流れ込むことになる。

「高福祉を維持しようとすれば消費税のアップは避けられない」なんていう理由で上げるのは馬鹿丸出し。

高福祉なるものが、利権だらけで、富の偏在を許している元凶なのだから、そんな制度やめてしまえばいいのだ。

消費税アップは、確実に人々の消費意欲を殺ぐだろう。

そうすれば、ますます金は回らなくなる。

まったく政治家は、頭がおかしいのか、それとも、何か操作があって、不況を継続させる勢力があるのか、どちらかだ。

もしくは、どちらもか。

社会主義社会が公平であるなど幻想のきわみだろうと思う。

 

 

2010年8月13日

 

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