いじめられたら反撃せよ 2


ある生徒が、他の生徒から恐喝や暴行を受けていた。この事実を教師に伝えたにもかかわらずとりあってもらえなかったために自殺した。

恐喝や暴行は立派な犯罪である。

犯罪の事実を知りながら、それを問題にせず、警察にも届けないこの教師は、犯罪幇助の罪にあたる。

以前、TVで紹介されていた、ある教室の様子。

教師が生徒の暴言にひるんでいた。生徒の傍若無人な振る舞い、先生を無視する言動にびっくりした。

私の時代にこんなことは絶対に許されなかった。

どうしたこういう無秩序が生まれたのか?

問題と真正面から向き合わなかったからだ。

生徒の犯罪、暴言、乱暴を絶対に許さない、という姿勢があれば、生徒は処罰を恐れ、学校の秩序や先生の権威を敬うはずだ。

心理学がさかんになってから、「問題を起こす人間への配慮」が「問題を起こされて迷惑している人々への配慮」よりも優先されるようになった。

「問題を起こす人間への配慮」は必要かもしれない。

しかし、それは、「問題を起こされて迷惑している人々への配慮」よりも優先されてはならない。

本当に守られなければならないのは、「まともにルールを守って生活している人々」である。

「ルール破り」への配慮はその次である。

我々の周りにおいて秩序が次第に崩れている元凶は、この優先順位を無視した結果である。

校内の秩序が守れないならば、処罰したり、追い出したりするしかない。

処罰もせず、追い出しもしなければ、そういった無法者が傍若無人の振る舞いをして、学校が荒れるのは当然じゃないか?

なぜ教師や校長は、そんな無法者を処罰しなかったのか?

おそらく自己保身からだろう。

問題を起こしたくない、問題を隠したい。そういった気持ちからなのだろう。

まじめにルールを守って勉強している人々がバカを見るような学校は異常である。

生徒を追い出す前に、まず校長や教師を追い出すべきだろう。

 

 

2006年11月11日

 

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