テトス2:11は普遍救済を教えているか?2


では、Aの場合、


For the grace of God saving all men has appeared.もしくは
For the grace of God bringing salvation to all men appeared.もしくは
For the grace of God appeared, which brings salvation to all men
「というのも、すべての人に救いを与える神の恵みが現れたからです」

という訳が可能であるならば、これは普遍救済を教えていると考えてもよいのか、という疑問が残ります。

これは、聖書全体の主張や思想と調和させるという点でみなければなりません。

つまり、聖書全体は普遍救済を教えているのか?という問題から考えるべきです。

聖書の正しい読み方は、「木を見て森を見、また木を見る」という方法です。

木だけを見て結論を出すことは避けるべきです。

聖書全体は、イエスがキリストであること、そして、信じる者に救いを与えることを主張しています。

イエスは彼に言われた。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。・・・」(ヨハネ14・6)

ですから、テトス2・11がこの主張と矛盾して、「信じない者にも救いを与える」と伝えていると解釈することは間違いということになります。

 

 

2008年3月25日

 

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