再建主義はユダヤ教に行き着く?


> 危うい信仰を持つTのオーナーのE氏もそうですが、陰謀論を説く彼らの中には
> カルヴァン主義とはユダヤ教に行き着く、またはその一派に等しいと解釈している者も居
> て、だからキリスト教再建主義もかなり怪しいと語っておりますが、明らかに攻撃の対象
> はカルヴァン主義ではなく再建主義に対して向けられているとわかります。

カルヴァン主義は、プロテスタント宗教改革における正統派中の正統派であり、宗教改革の総まとめをしたのですから、ユダヤ教と関係があるはずがありません。

ユダヤ教とは、旧約聖書の時代の経綸をそのまま持ち越します。
つまり、「ユダヤ人だけが神の民である」とする考えであり、イエスをメシアと認めません。

カルヴァン主義は、新約時代になってから、ユダヤ人だけが神の民ではなく、民族の垣根は撤廃され、誰でもイエスをメシアと信じる者は神の民となるという正統的な考えです。

再建主義は、このカルヴァン主義の考え方をそのまま採用しています。

キリスト教に詳しくない陰謀論者が、一般にキリスト教と考えているのは、ディスペンセーショナリズムというここ200年の歴史しかない異端の教えです。

それは、律法を今の時代において無効と宣言する教えです。

しかし、伝統的に正統的な教会は、律法を無効とは宣言してきませんでした。

また、彼らの終末論は主に、ディスペンセーショナリズムのプレ・ミレという異端の教えであり、歴史は反キリストの支配に向かって悪くなり、人間の力ではどうにもならない、キリストの再臨によってはじめて義の支配する世界がやってくると考えます。
しかし、彼らの考えを支持する聖書の箇所は一つもありません。
すべて反論されます。

そもそも、ディスペンセーショナリズムのプレ・ミレが歴史上主要神学になったことは一度もなく、それは、20世紀後半になってやっと支配的になったのです。

プレ・ミレ自体支配的な力を持ったことはなく、ディスペンセーショナリズムのそれはごくごく最近の運動です。

しかも、ディスペンセーショナリズムのプレ・ミレを広めたダービーは、「三百人委員会」のお墨付きをもらっている人物であり、もう一人の中心人物であるサイラス・スコフィールドは、詐欺事件を起こして刑務所に入り、数度の離婚を経験し、愛人を囲い、イルミナティ、社会主義者から金や便宜をもらってあのスコフィールドバイブルを書いた人物でした。

現代においてディスペンセーショナリズムのプレ・ミレ終末論を強力にとなえたハル・リンゼイやティム・ラヘイは、統一教会の団体の理事をしており、とくにティム・ラヘイは巨額の金を受け取ったと疑惑がもたれている後ろ暗い部分がかなりある人間です。

「良い木から悪い実はならず、悪い木から良い実はならない」の原理のとおり、我々はこのような行いの悪い人々を信用してはならないと思います。

実際の生活においてであっても、インターネット上であっても、すべて中傷(つまり、偽りに基づく批判)を平気で行える人は、絶対にクリスチャンであるはずはありません。

本当のクリスチャンは、真理を大切にし、人の評判や名誉を重んじます。

こういった人々がどういう人であるかは推して知るべしでしょう。

 

 

2009年5月16日

 

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