準備もなく原則論を貫くとこうなる2
自民党の谷垣が、「これまでは尖閣に上陸した中国人は逮捕したあとすぐに強制退去させてきた」と述べた。
尖閣が実質的に係争地なのだから、問題を拡大しないためには、こういう手段が現実的だったのだろう。
菅や前原のように原則論を貫いて「国内法で粛々と処分する」ということをやれば、中国の面子をつぶすことになる。
これまで係争地扱いだったのに、民主党が「問題化」してしまったのは民主党指導者の外交経験の浅さからくる決定的なミスだった。
もし係争地から領土化を目指すのであれば、周到な準備が必要だった。
その努力をすっ飛ばして、原則論を振りかざしたことが、問題を大きくした。
中国強硬論者と媚中派が共存しているいびつな民主党の体制が最悪の形で実を結んだ。
2010年9月30日
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