米国において着々と進む市民弾圧
Veterans For Peace総裁マイク・ファーナーによると、ピッツバーグでのG20では、最新式の武器がデモ隊制圧に使用されたそうだ。
先週のG20における抗議行動には、遠くアリゾナやフロリダからも集められた数千人規模の大量の過剰な警備隊が導入された。
200人近くの逮捕者が市民自由運動グループなどから出た。
使用された武器は、豆袋を放つショットガン、催涙ガス、OC(オレオレジン・カプシクム)スプレー、閃光手榴弾、警棒であった。そして、米国の路上ではじめてLRADという音響ビーム(長距離音響発生装置)が使用された。
LRADは、甲高い警察のサイレンのような、刺し貫く音を発する。これを聞いた人々は、すぐに屋内に逃げ込みたくなるような強烈な音だ。
今後、あなたの近所の警察や国境警備隊本部に配備されるデモ隊排除用の兵器は、従来のものと比較にならないくらい強烈なものである。
これらを開発したのは、連邦政府が資金を出した大学をベースとした、ペンシルベニア州非致死的防衛技術研究所のような研究機関である。
例を挙げると:
群集制御用にレイセオン社が開発した「アクティブ・デナイアル・システム」は、耐え難い熱さを感じさせるエネルギービームである。このビームが当たると、熱いアイロンを皮膚の上に置いたような強烈な熱を感じる。400メートル先の標的に届く。
M5モジュラー・クラウド・コントロール・ミュニションは、30メートルの範囲の標的に届く兵器である。当たった人は、600個のゴム弾を受けたような強烈な打撃を感じる。
先に述べたLRADは、近くにいる人にとって「人間が苦痛を感じる音より50倍強い音」を発する。イラクの米海兵隊が2004年にこれを使用した。
開発者であるアメリカン・テクノロジー社のウッディ・ノリスは「ほとんどの人は、耳栓をしていても、即座に偏頭痛が生じる」と述べた。CBSニュースは、2005年にイスラエル軍がはじめてイスラエルの分離壁に反対する人々に対して実戦使用した際に、「膝から崩れる人もいた」と報じた。「・・・10秒ごとに発せられるこの大きくはない音に、群集は、耳をふさぎ、めまいと吐き気を催し、頭をかかえた。軍関係者によると、装置は、内耳に向けて特殊な周波数の音を発するという」。
ペンシルベニアの研究所は、「吐き気を催させる光線」を発するDistributed Sound and Light Array Debilitatorを試験中である。
光の色とリズムが、標的の人間のこう彩から吸収され、脳をかく乱させ、数秒間失明させる。
同時に発せられる心をかき乱す音により、被害者は足元がおぼつかなくなり、吐き気を催す。
Foreign Policy in Focusによると、国内安全保障局は、この装置を百万ドルかけてテストし、2010年までに「数千人の警官、国境警備員、国家安全保障担当者に配備する」予定だ。
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もっとも重要なのは、ペンシルベニアACLU法務理事ウィトルド・ウォルザクがAP通信に告げたことだ。彼はこう述べた。
これは単なる恫喝ではなく、人々を混乱させ、場合によっては、平和に活動する抗議者がメッセージを発することができないようにするための率直な妨害行動です。
2009年10月8日
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