フルプレテリズムが異端であることを一発で分からせる方法3


フルプレテリズムでは次の箇所は解釈できない。


人々は、剣の刃に倒れ、捕虜となってあらゆる国に連れて行かれ、異邦人の時の終わるまで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされます。(ルカ21・24)

このエルサレムの崩壊の出来事は紀元70年前後に起こった。

フルプレテリズムは、紀元70年の出来事ですべての聖書預言が完成したという。

旧い天地は崩壊して、新天新地がやってくるという。そこには、もはや成就されるべき預言は残されていないと。

しかし、どうだろうか。

この箇所では、「異邦人の時の終わるまで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされます」と言われている。

つまり、エルサレムが異邦人に占領されている間は、「異邦人の時代」であると。

この聖句は、フルプレテリズムとは逆に、「紀元70年は完成ではなく、異邦人の時代という新しい時代の始まりであり、そして、それは未来において完了する」と言われている。

「異邦人の時代が終わるまで」ということは、その後に「異邦人の時代ではない時代が来る」ということを前提としている。

つまり、「紀元70年以降も、預言が成就する時代が来る」と言っているのだ。

紀元70年ですべてを終わらせる聖書解釈がいかに矛盾に満ちているかお分かりだろうか。

 

 

2008年2月4日

 

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