カウンセリングをしているある会員の方から次のメールを受け取った。
「人類のために貢献する、というのはどうでも良いことなのです。永遠の未来が目標です。世の中はどんどん悪くなります。信仰者はそこから救われるのです。」という牧師先生の話に「??」だったので、後日「クリスチャンには神様から頂いた、地上での使命がある。ヨーロッパの文明・文化の発展を見てごらん。クリスチャンの果たした仕事がどれだけ大きかったか、世界史の復習をしてごらん。彼らはそれを実践したわけ。もちろん戦いがあるよ。でも天でも地でも一切の権威をもっているイエス様が味方だから。それを信じて戦う。失敗もあるよ。イエス様はそんなこと御存知で、それでも任せて下さる。立ち直らせて下さる。『能力に応じて』だから神様が不可能じゃない、大丈夫って任せて下さったのだから信じて頑張ろうよ。神様の御国を建て上げて(ってのは専門用語だけど)、もちろん完成されるのは神様だけど、その暁には、神様から『良くやった、良いしもべだ』ってほめて頂ける。それが永遠の目標、ということ。ずっと先のことだけ夢見ている訳ではないよ。」と説明したら「わかりました。クリスチャンって、プラス指向なんですね!」とやる気を取り戻してくれました。
まさしくこれは、ア・ミレとポスト・ミレの違いをよく表している。
この牧師先生の考えはア・ミレで、この会員の方はポスト・ミレ。
ア・ミレは、クリスチャンには社会的責任はない、社会や文化を改善するために働く必要はない、と考える。
ポスト・ミレは、クリスチャンにはこの地上を神の国とする責任があると教える。
どちらが聖書的だろうか?
もちろんポスト・ミレだ。
ア・ミレは、社会貢献という点で、実質的にプレ・ミレと同じ。
ア・ミレは、今のカルヴァン派において支配的である。その代表格がD・M・ロイドジョーンズ。
もともとカルヴァン派には、クリスチャンは社会改革の責任を負っているという思想がある。地の塩、世の光になるというイエス・キリストの御言葉を信じている。
しかし、終末論がその逆のことを教えているので、この聖句が空文化している。
今の悪魔的な世界の原因は、サタンにとって唯一の対抗勢力であるクリスチャンが間違った終末論によって骨抜きになっていることにある。
世界大恐慌を見て、あるクリスチャンは、2001年の911事件から7年で患難時代に突入したと解釈している。
敵の思うツボだ。
敵は、クリスチャンにそのように解釈してほしいのだ。
敵は、クリスチャンが「ああ、聖書のとおりに事が進んでいる。いよいよ反キリストの登場だ。そして、世界大虐殺が始まる」と考えることを望んでいる。
つまり、「これは聖書の予言だから変えることができない」とあきらめさせたいのだ。
彼らは、クリスチャンが敵の策略に対して戦うことができないように、教えを変え、クリスチャンの手足を縛った。
邪魔者がいないうちに彼らは着々と事を実行している。
クリスチャンは携挙があると期待しているが、起こらない。クリスチャンに対する大虐殺が始まってから気づいても遅い。
その前に祈りによって彼らの中枢部を破壊しなければならない。
彼らはチェルノブイリ原発事故を起こして黙示録8:11の「にがよもぎ(ロシア語でチェルノブイリ)」が成就したことを示した。そして、911事件を起こして9:11の「アバドン(破壊王)」が成就したことを示した。次に13章の反キリストの登場、世界経済完全支配を行う計画だ。
黙示録13章によると、反キリストは額に獣の印がない者に対して、物を売ることも買うこともできないようにするとある。
実際ニール・ロックフェラーによると、ロックフェラー家は、全人類の体内にコンピュータチップを埋め込む計画を立てている。
黙示録のとおりに計画を実行しているのは、クリスチャンを縛るため。
グローバリストたちは、その前段階として、ラクンザというイエズス会士と、スコフィールドという犯罪者を使って、世界の福音派の人々にディスペンセーショナリズムのプレ・ミレ終末論を広めた。
これにより、クリスチャンは、黙示録が未来予言であると信じ込んだ。
黙示録は、19章まですでに終わっている。黙示録の大患難預言は、紀元1世紀の「イスラエルの終末」を扱っている。
あれは、もうすでに二千年前に終わっている。
だから、反キリストとか獣とかはもう現れない。
http://www.path.ne.jp/~millnm/no42.html
現れるかのように見えるのは、そのように敵が思わせているから。
我々は、今千年王国の中に生きていて、福音の発展期にいる。
福音は神の勢力として世界中に広まり、世界を改革していく、そういう過程にある。
今の時代において、クリスチャンは王であり、サタンは縛られている(20章)。
だから、こちらが攻撃すれば、サタンは活動できなくなる。
大虐殺も起こらない。全部幻。
プレ・ミレとア・ミレは、ディスペンセーショナリズムのプレ・ミレ終末論の影響を強く受けているから、クリスチャンを諦めさせている。
我々が本当にしなければならないことは、戦うこと。
グローバリストの世界統一計画が頓挫するように祈るべきだ。
そうすれば、彼らの計画はつぶれる。
クリスチャンの祈りは、キリストの祈りとして天の神に届く。
だから、希望を持って、前向きに努力できる。
クリスチャンは、目を覚ましてほしい。