戦後の日本経営について


<774キリスト者様>
戦後の日本式経営がなにもかも悪とは思えないのですが・・・

「平等幻想からの解放」を読んで思ったんですけど、
いまの自民党政権とかブッシュ政権って
「自由競争」とか「市場経済」を標榜しながら、
実際は自分たちの特権を獲得したり守ることに
熱心なだけではないのですか?
強者優位の競争原理を推進しているようで、
正直、うすきみ悪いです。
毎年たくさんアメリカに貢がせて、
ああしろこおしろ、もっとウチの製品買えと命令しておきながら
自由競争もへったくれもないと思いますがね。

<tomi>

774キリスト者様
かなり誤解してますね。
私はどこにおいても、今のアメリカが正しいことをやっていて、日本が一方的に間違っているなんて言っていません。
まず、今のブッシュ政権は、本当のところは自由競争とか市場経済を目指していません。
言葉だけです。
自由競争を目指す人がどうして他国の石油を狙いますか?
自由競争とは、スタートラインで一致して共通のルールで勝負をしよう、ということでしょう。オリンピックみたいなものです。
しかし、イラクの石油を欲しがっている人々は、石油の独占を目指している人で、価格を排他的に設定したいという人なんです。
これが自由競争でしょうか。
ブッシュ政権下で行われたソルトレーク・オリンピックはその象徴に見えます。
あんな偏った判定が通用するようなオリンピックだったら誰も見たいと思いません。

<774キリスト者様>

で、自由主義経済のほうが当然いいに決まってますけど
例えば対イラク戦争で大企業等々に関係のある「勝ち組」の人達が
戦争推進して給料が安い兵士達が最前線で戦っているのを見ると
あまりに度が過ぎた競争社会は結局一部の金持ちを幸せにするだけ
(本当に幸福かは疑問)というのもある意味で事実だと思うんですけど

<tomi>

勝者は、力を得ると、それを競争相手の排除に利用します。
たとえば、ハンバーガーで成功した会社が、ハンバーグの製造に関して新規参入がなかなかできないような厳しい基準を作らせるように議会に働きかけます。

これは自由競争ではない。アメリカは、あらゆる戦略的資源を独占的にコントロールすることを目指している人々がトップにいます。そのために、美名のもとに中東地域を支配しようとしている。

このような動きを自由競争のせいにすることはできないと思います。

<774キリスト者様>

戦後日本はちゃんと競争して発展してきたし、
共産主義であったわけでもないです。
もちろん悪平等主義みたいな風潮があったのも事実ですが、
だからといって日本式のやり方を全部否定して
アメリカのやり方をそっくりそのまま真似してる
いまの現状は正気の沙汰とは思えないです。
これもまた度が過ぎてるように感じます。

<tomi>

私はどこにおいても日本のあらゆるものが悪いとは言っていません。
それから、アメリカのやり方をそっくりそのまま真似て今の状況になったというよりも、長引く不況に、もう企業が厚生年金だの、雇用保険だの、そういった国の社会主義的政策のためにお金を払う余裕がなくなったということではないでしょうか。

正社員を雇うと法律で定められたいろんな支払いがあって、総額で給料の2倍出さないといけないとか聞いたことがあります。こんなの今の状況では、一部の儲かっている会社しかできないでしょう。

 

 

2004年5月16日

 

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