被造物を滅びから解放してあげよう2
文明の本来の目的とは、被造物の救いである。
人間の労働の本質とは、被造世界を滅びの束縛から解放し、栄光の自由の中に入れることである。
科学は、被造物の救済のためである。
人間が救済するというのではなく、神の救済の業を適用するということである。
人間は救済の主になれない。人間はあくまでもエージェントである。
キリストは十字架の上で、被造物を法的に救済された。
だから、被造物は救済される権利がある。
それは、裁判の判決で無罪を言い渡されたが、釈放の日を待っている囚人と同じである。
彼は法的に自由人であるが、実際的には拘束されている。
被造物は今、牢獄の中に入っている。
ノンクリスチャンが文明の主導権を取ってから、世界は牢獄の中に入ったままだ。ノンクリスチャンの文明は、科学技術を発達させると、それを侵略の道具にし、アジアやアフリカに行って、搾取するために利用した。
2度の世界大戦はこのような悪行への裁きだと思う。
神が人間に科学技術の発達を許されたのは、世界全体を繁栄させるためである。
しかし、サタンの支配を受けた人々は、それを自分の覇権を確立するために用いた。
そして、他者や被造物を解放するためではなく、それらを搾取した。
帝国主義のキリスト教文明とは、キリスト教文明ではないのだ。人々を解放し、繁栄させ、生活を便利にし、様々な重労働から解放するための機械技術は、侵略と支配のために悪用された。
ヨーロッパ文明はキリスト教の精神から離れて自律的な道を選び取った。だから、ヒトラーのような人間が起こされるのである。
被造世界全体の、互恵的な発展、繁栄に導かないあらゆる技術も制度も、神の呪いの対象となる。
我々は、文明の意味をはっきり認識しよう。
文明とは、人々と被造物の福利のために存在するのだ。
彼らを滅びの束縛から解放し、栄光の自由の中に導きいれることこそ、文明の存在理由である。
2004年7月11日
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