イルミナティの情報戦略
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ロシア人のユダヤ人に対するポグロム(迫害)に関して、主に2冊の本を読んだ。
1冊は、ある大学助教授の要請で訳した『ロシアにおける反ユダヤ暴動史資料』総ページ数517ページ*である。
もう一冊は大学の授業で教科書として読んだ本(英語)である。名前は失念した。
前者は、ポグロムが発生した地元の当局者、警察関係者と、中央政府の間のやりとりである。主に電報であった。
それゆえ一次資料であり貴重なものである。著作権がこの大学にあるため、ここで引用はできないのは残念である。
後者は、その迫害をテーマにしたユダヤ人の物語であった。
後者は、ロシアのポグロムに関して一般の人々が描くイメージどおりの内容である。
つまり、ロシア人がユダヤ人を迫害し、大量虐殺したという。そこで残虐なことが行われたと。
私は、これと同じ認識を持っていた。前者を読む前は、ロシア人がユダヤ人を言語に絶する方法で殺害したと思っていた。
しかし、19世紀後半に起こったポグロムを記録したこれらの伝達文には、そのような虐殺は記されていない。殺害はあることにはあったが、私の記憶する限り数名程度である。
また、後者は、コサック人によるユダヤ人への残虐な殺戮が記されていたが、前者では、コサック人は、優秀な騎兵であり、暴徒に対して勇敢に立ち向かい、よく鎮圧の任を果たしていたとあった。
また、後者では、ロシア政府ぐるみでの迫害のように描かれていたが、前者では、ロシア政府は、無能ではあったが、鎮圧に責任を持ち、事態の収拾に必死であった。
後者は、世間一般に知られ、歴史的事実として人々に信じられている情報であり、前者は、歴史の真実の姿を現している。
どうして、このような違いが生じたのだろうか。
私は、これがユダヤ国際資本家、イルミナティによる情報操作だと考えている。
イルミナティは、ロマノフ王朝を倒し、ソ連邦を建設する計画があった。
そのため、ロシアにユダヤ人迫害の罪をなすりつけ、王朝打倒の大義名分を作り出す必要があった。
この資料には、「皇帝を暗殺した張本人はユダヤ人である」という偽情報を流す人々が村々を回っていたと記録されていた。
これら扇動者たちは、さらに「皇帝陛下から、ユダヤ人を襲撃せよとの命令が出た」と続けた。
単純なロシア農民は、地域のユダヤ人住居を襲った。しかし、人には手をかけなかった。行ったのは、家具や羽布団を外にほうり出し、みんなで粉々に砕くということだけだった。
逮捕されると、「命令に従っただけだ」と答える者が多かった。
たしかにユダヤ人に対する反感はあった。なぜならば、ユダヤ人は、居酒屋経営者が多く、農民をアルコール中毒にして金を儲けていたからだ。
また、高利貸しも多く、ロシア人を経済的に破滅させ、しかも、無知な彼らが返却した金に対して領収書を発行しなかったため二重取りの非難も受けていた。
ポグロムの舞台となった南ロシア、ウクライナ地方の商工業のほとんどを彼らが独占していたことも反感を強めた。
しかし、一般に言われているような残虐行為や虐殺などは、ほとんど見当たらなかった。
明らかに情報操作があった。今我々が歴史で学ぶポグロムは、デマに基づくものである可能性が高い。
イルミナティの走狗ヤコブ・シフは、日本に金を貸す際に、「ユダヤ人を迫害したロシア人に復讐してほしい」という旨の発言をしているが、私は、そのような単純な話ではないと思う。
イルミナティは、ロシアの共産化を画策していたのだ。ボルシェビキには、多数のユダヤ人がいた。
マルクスをはじめ、共産主義はユダヤ人の運動であった。
イルミナティは、これらの共産主義運動に資金を提供した。
彼らの革命運動を資金面で支えたのは、イギリス・フランス・ドイツ・アメリカの国際銀行家たちであり、その上に君臨していたのがロスチャイルド家であった。
http://www.millnm.net/qanda3/The_Illuminati_Agenda.htm
2009年4月6日
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