歴史をもっと大きくとらえる必要性


今仕事で第一次世界大戦におけるスパイ関係の文献を読んでいる。

これを読んで興味深かったのは、ロシアの諜報力のすごさだ。

革命前にすでにロシアには強力な諜報網があった。

イギリスやフランスも、自分達が及ばないほど上質の情報をロシアの諜報員から得ていた。

情報提供者の中には、敵国ドイツの司令官がいた。

ナポレオン戦争や第二次世界大戦のロシアの勝因を単に冬将軍などに求める傾向があるが、間違いだ。資料を読む限り、ドイツよりもロシアのほうが諜報力は優れていたという印象を受ける。

この読書を通じて、欧米の戦争の本質が情報戦であると分かった。

彼らは、敵国の最奥部に裏切り者を作る。

だから、敵が何をするか計画の段階ですでに情報をつかんでいるのだ。

日本も戦後、ソ連が大本営の極秘金庫にしまっていた情報をすでに知っていたことが分かったという。

こんな相手と戦争できない。

おそらく、今でも外務省や防衛省のトップや政権トップに外国の回し者がいるのだろう。

内部事情は筒抜けなのだろう。

太平洋戦争には不可解な点が多すぎる。

分岐点となったミッドウェー海戦などはどうみてもおかしい。暗号が解読されていたことだけが敗因だろうか。

海軍のトップにアメリカの回し者がいたとしか思えない。

どうも気になるのが、山本五十六の最期だ。

死体の写真もあるという人がいるが、そんなの偽装は簡単だ。

日本の敗因は、グランドデザインがなかったということだ。

欧米諸国は、ある壮大な計画を持っていた。

日本を侵略国に仕立て上げ、侵略させて叩く。

本当の侵略者は、欧米と中国の共産主義・世界政府主義者だった。

それを、帝国主義国家の陣取り合戦としか見ていなかった、いや、今でも見ていないというのは、決定的な間違いだ。

 

 

2008年8月16日

 

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