明るく前向きに生きられる終末論はどっち?


今、日本のキリスト教界において、ポスト・ミレを大胆に主張している教会は少ない。

しかし、数が少ないからといって、それが間違いであるということにはならない。

ポスト・ミレ以外に聖書を正しく解釈することはできない。

どこかに矛盾が起きる。

たとえば、プレ・ミレは、今の世界はキリストの千年王国ではなく、クリスチャンも王ではないという。(礼拝では「イエスは主です。」「我々は王の子供です」と言って矛盾したことをやっているが。)

だから今の世界を変えようとしても無理だ。それは、未来において千年王国が到来してからの話だ、と。

こんな教えを信じれば、我々は明るい未来を期待することも、現状を変えるために努力することもできなくなる。

「いや、現状変革に期待をもってますよ」と必ず彼らは言うが、しかし、彼らの思考のシステムからはそのようなことはいえないはずである。

なぜならば、世界は「破局で終わる」と言っているからだ!

クリスチャンは大患難時代に、反キリストからの迫害を受け、今やっていることはすべて水泡に帰す、という。

こういう悲観主義、悲観的終末論では、やる気が起きないだろう。

そして、聖書全体の信仰中心主義にも違反する。

みんな、終末論をポスト・ミレに変えよう!

ポスト・ミレは、この今の世界は、キリストが十字架にかかり、復活し、昇天して、世界の一切の権威、権力を手に入れたと宣言された後の世界なのである。

つまり、この世界全体がキリストを王とする千年王国なのである。

反キリスト、反聖書の政府、教育、文化、経済は、すべて体の中にできた腫瘍のようなものである。

全世界はキリストのものになり、王国なのだから、正常な状態は、全世界がキリストを拝むようになることである。

しかし、現実はそうではない。

多くの反キリストの政権が存在する。

王国は病んでいるのである。王国は病気の原因である腫瘍を切除しなければならないのである。

その手段は、教育と伝道だけである。

イエス・キリストはこのように言われた。

「イエスは近づいて来て、彼らにこう言われた。『わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。
それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。』」(マタイ28・18)

このどこに、「武器によって」と書いてあるだろうか。

(プレ・ミレを信じ、ブッシュ大統領を動かすアメリカのプレ・ミレ信者はこの質問に答えて欲しい。)

ポスト・ミレだけが、どこから突っつかれてもボロがでない聖書的終末論である。

迷っているあなた! プレ・ミレとポスト・ミレどちらに立てば、明るく前向きに生きられるか考えてみてください。

 

 

2005年1月30日

 

ツイート



 ホーム

 



millnm@path.ne.jp