狂人に支配されないために
再選キャンペーン中に、ブッシュ大統領は次のように述べた。
http://www.lewrockwell.com/shaffer/shaffer84.html
「今我々が知っていることを知っていたとしても、我々はイラクに侵攻したことだろう。」
つまり、イラクに大量破壊兵器も、それを製造する計画も、アルカイダとの関連も、911攻撃への参加も何もなかったということを知っていたとしても、アメリカはイラクに侵攻したことだろう、と。
この発言は、「アメリカは、相手に何の落度がなくても、攻撃し侵略する」と言っているのと同じである。
恐ろしいことだ。
アメリカは、世界で最も危険な「ならず者国家」になった。
アメリカの国民、とくに、4000万のクリスチャンは、この発言に注目すべきだ。
ブッシュが再選されるなら、彼は自分のやり方が承認されたと意を強くして、アメリカはさらなる狂気に進み、侵略はさらにあからさまになるだろう。
ゲイリー・ノースが5年ほど前に預言したように、「悔い改めないアメリカには暗黒の時代が到来する」だろう。
さらに、注意すべき言葉は、
「私はテロとの戦いに勝利するとは思えない。しかし、だからといってこの戦いから退くことは許されない。退けば、我々の弱さを世界に見せることになるからだ。」
である。
つまり、彼は「勝算のない戦争を続けよう。退却すれば負け犬と見られるから」と言っているのだ。
理性的な人々の制止を振り切って、面子を保つために勝ち目のない戦争に進んでいった戦前の日本を見ているようだ。
こう考えると、1960年代から一貫してアメリカの公教育の質が低下した理由が分かる気がする。
国民を白痴にせよ、そうすれば、コントロールしやすくなる、ということだろうか。
少しでも分別があれば、このような非合理発言をする大統領に投票しないはずだ。
1960-70年からの、教育の荒廃、ポルノの蔓延、価値の裏づけのないお金の発行・・・は、愚民化政策の一環なのだろう。
国民から判断力と資産を奪い、その一方で軍事力を増強する。
アメリカ人は、「彼ら」の軍事的野心を成就するための利用しやすい道具になった。
ホームスクーリングは、国の洗脳から子供たちを守り、それを通じて、悪い政治を防止するためにあるはずだ。しかし、親がすでに愚民化されていれば、愚民を再生産するしかない。
アメリカ福音派クリスチャンの指導者たちが、ブッシュの友である統一協会に買収され、骨を抜かれていることから分かるように、もはや、彼らに抑止能力を期待することはできない。
ラッシュドゥーニーが召されて7ヵ月後に911が起こった。
彼の遺産を自分のものとしない限り、アメリカと世界は狂人に翻弄されることになるだろう。
2004年9月15日
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