世界統一政府など絵に描いた餅だ


今の学問は、世界史の様々な複雑な事象を、その複雑さゆえに分かりづらくしている。

単純な原理を提供しよう。

「誰から金が出ているか」である。

金の出所を知れば、誰が真の計画者か分かる。

なぜならば、金を途切れさせることによって、活動は中断するから。

この原理は、近代世界史においてきわめて有効に思える。

近代において、金の出所は統一されている。

それは、中央銀行である。

近代国家とは、資金の出所を統一することによって、その国のすべての活動がコントロールできるようにできているシステムなのだ。

商品貨幣、たとえば、金銀などが流通できる体制であれば、金の一元管理はできない。

だから、近代国家において、商品貨幣は、流通できないようになっている。

ルーズベルトは、国民から金を没収した。

そして、流通紙幣は、中央銀行が発行したものに限られている。

このようにして、近代国家は、国民を支配している。

今、自民から民主に政権が移行しても、景気がよくならないのは、日銀の政策が変わらないからだ。

ダムの出水量が一元管理されているから、下流において何をやろうが無意味なのだ。水が流れてこない以上、田んぼも、工場も家庭の上下水も全部影響を受けている。

みんな「水がない」と叫んでいる。

なぜならば、水を出ししぶっているからだ。

解決は、ダムに信頼しないことだ。

勝手に自前で雨をためて利用するしかない。

紙幣を貴金属に変えることだ。

中央銀行があまりにも反社会的な行動、たとえば、ひどいインフレに出ると、次第に人々は、紙幣を信じなくなる。

そして、それを貴金属に変える。

中央銀行のやりたい放題は、ついに市民の側での自己防衛によって抑制される。

紙幣が価値を持たなくなるときがくる。

だから、所詮、貨幣の一元管理など夢なのだ。

その一元管理を利用して、戦争を起こし、世界征服に人々を利用してきた中央銀行の株主たちは、最後には裏切られる。

世界統一政府など絵に描いた餅だ。

 

 

2010年7月4日

 

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