占い師が大きな顔をする社会の運命


細木数子なる占い師がテレビで活躍している。朝のテレビで「今日の運勢」が流されている。

大変憂うべきことだ。

占いは、サブカルチャーである。本来、表に出るべきものではなく、仮に合法化されたとしても、ひっそりと街の裏通りでやるような「陰の商売」である。

家の玄関や居間にトイレが設置されないのと同じように、陰に置くべきものが表に出てはならない。

サブカルチャーが表に出るということは、本物のカルチャーが弱っているということを意味している。社会の基本を構成している思想にある矛盾が大きくなっていることを表している。だから、サブカルチャーと革命は関係している。社会の矛盾や問題が熟するにつれて、占いや魔術、革命運動が盛んになる。

聖書預言と科学的予測を除いて、人間は未来を知ることができない。

未来の知識は神の領域に属することである。

私は、予感を否定しない。予感や第六感は人間に生来に備わった能力である。

予感は未来を確実に予測することではない。ただ漠然とした感覚である。

占いは、神にのみ属する知識を得ようとする試みであり、神がそれを教えられない以上、神に頼ることはできない。

神に頼れないならば、残るは別の権威――つまり、サタンに頼る以外にはない。

占いとは、神に対するダメ出しである。神に向かって「おまえなんていらない。」ということである。

「神様、あなたは私が知りたいことを教えてくれません。だから、私は私にそれを教えてくれる人に頼ります。さようなら。」ということである。

占いがこれだけ市民権を得た社会というのは、革命的な社会であり、反キリストの社会である。

もちろん反キリストの社会が裁きを免れるわけがない。

 

 

2005年5月14日

 

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