相続税廃止や累進課税制度廃止は金持ち優遇税制論か?
相続税廃止や累進課税制度廃止は、金持ち優遇税制論という人がいるが、そうではない。
稼いだ人に稼いだだけのお金が残るようにするのは、平等主義なのだ。税率が同じなのだから、金持ちを「優遇」しているわけではない。
累進課税制度や相続税は、平等主義ではなく、「泥棒」だ。
どの人も才能や機会は平等に与えられているわけではない。生まれた家族や国、土地、才能がどのようなものであるかによって人間は大きく左右される。
平等でないのが世界の現実であり、その現実の中でやるしかない。
これを人為的に平等にしようとすると、どうしても誰かを不当に差別することになる。
共産主義は、「金持ちに生まれた人は優遇されているのだから、奪ってもかまわない」という。
しかし、聖書は、「盗んではならない」「むさぼってはならない」という。
人間の考えでいけば、累進課税制度や相続税によって貧困者に金が回るということになるのだが、実際はそうではない。
かえって貧富の差は拡大する。
ソ連を見たまえ。
党幹部と一般市民との間の格差を見たまえ。
今の政治家と庶民の格差を見たまえ。
どこにどう使われているかわからない多額の税金が、ひそかに盗まれてどこかに蓄えられている。
マネーロンダリングされているから、政治家の資産は正確にはわからない。
所詮人間の知恵とはこのようなものだ。
我々は誰に対してであれ、盗んではならないのだ。
誰の金に対してであれ、むさぼってはならないのだ。
我々が累進課税制度によってむさぼり、盗みを合法化している限り、我々はむさぼられ、盗まれることを甘受しなければならない。
同じ罪を犯している人間は、同じ罪で苦しむことを甘んじて受けなければならない。
本当の平等とは、誰からも何もほしがらないことだ。
他人の領域を侵してはならない。
それがたとえ金持ちであっても。
2009年10月7日
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