虚構のシステムを崩す政治家が必要だ
(1)
先ごろ、麻生太郎首相が、ハローワークに行って、職を探している若者にアドバイスしたと報道されていた。
彼は「仕事は、自分が何をしたいかをはっきり言わないと見つからないよ。漠然とした希望だけではだめだ。」という趣旨のことを言ったという。
とんでもないKYである。
こんなことを堂々と公表するなら、なぜハローワークに行ったのか。
このアドバイスは、昔の「有り余る仕事の中から自分の希望する職種を見出す」人々に対するものであって、職種を選んでいられない切羽詰った状況にある人々に対するものではない。
こういう感覚のずれは、この首相がいかに国や国民の現状を察知する能力に欠けているかを露呈している。
森元首相と同類である。
自民党には、どうしてこういう質の悪い人間しか残っていないのか。
「寡占が進みすぎたから」である。
一党支配が続いて、審判を経過せず、既得権益の中で甘やかされた人々が党内に増えたからである。
こういう人材不足は、もはや政権交替以外には日本に選択の余地が残されていないことを示している。
しかし、悲劇的なのは、今の民主党も、小型の自民党のようなものであり、現状分析を正しくできる人々がいない。
日本の問題は、共産主義である。
大きな政府に固執している以上、我々はいかなる期待も持てない。
しかし、世界をコントロールする人々にとって、第二次世界大戦の目的の一つは、日本を共産化することであり、その基本的な枠組みの中において日本政治が誘導されている限り、共産主義以外の政策を取るならば、暗殺を含む様々な負のフィードバックを被る。
だから、キッシンジャーとつながっていた竹中が行った外面的には「小さな政府」を目指す政策は、結果的に逆の方向に向かわざるを得なかった。
減税を伴わない社会福祉の削減は、結局、国民の貧困化を招いた。
我々は、問題の本質を見抜く政治家を必要としている。
解決は、ドラスチックな減税と、それに伴う利権体制の破壊をはじめとする社会構造の反共産化である。
消費税云々しているような連中に任せておいても、国が衰亡するだけだ。
(2)
我々は、中央銀行制度にメスを入れる政治家を必要としている。
レーニンは、「中央銀行制度は共産主義の10分の9だ」と言った。
・・・スターリンは、1917年の10月革命以前にレーニンが発していた言葉「国立銀行は社会主義者の道具の10分の9であり、社会主義社会の骨格である」を引用した。
http://home.flash.net/~comvoice/08cTransition.html
あなたがたはさばきにおいても、ものさしにおいても、はかりにおいても、分量においても、不正をしてはならない。
正しいてんびん、正しい重り石、正しいエパ、正しいヒンを使わなければならない。わたしは、あなたがたをエジプトの地から連れ出した、あなたがたの神、主である。(レビ記19・35-36)
2008年12月31日
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