妖怪にならないためには
あるタレントが、ある占い師に見てもらって悪いことが起きると予言されたと言うのを聞いた細木数子がこのように言った。
「貧乏生活しているような占い師に何を言われたとしても気にするな」と。
この世は、「教えを説く人がどのような生活をしているか」を見て判断する。
だから、月八千万も稼ぐ細木数子のような人間の意見には耳を傾けるべきだということになる。
しかし、聖書はこのようなことをまったく教えていない。
その教えを伝えている人が金持ちだろうが貧乏だろうが関係ないと。
事実、イエスご自身は極貧の生活をされた。枕するところもないと言われた。
最後は十字架について悲惨な最期を遂げられた。
弟子たちも同じである。ヨハネを除いて全員が殉教した。
細木数子のアドバイスに従うことによって、人々は「世の価値観」の中に引きずりこまれる。
「世の価値観」とはすなわち「世の宗教」である。つまり、「世間教」という宗教の中に入る。宗教はすなわち霊であるから、霊の支配の中に入る。
このような霊の支配の中に入ると、「目の欲、耳の欲、持ち物の誇り」によって自分や他人を評価するようになり、判断力が低下する。
どういう車に乗っているか、どういう家に住んでいるか、どの地区に住んでいるか、どういう学校を出たか、などによって、がんじがらめに縛られるようになる。
その価値観を持つ人々から嫌われないように腐心するうちに、人の目の奴隷になり、対人恐怖になったり、赤面症になる。
本当の自分を見せたくないので、仮面をつけて人前に出るうちに、仮面が取れなくなってしまう。他人が決めた価値観によって生きているうちに、自分が本当は何をしたいのかが分からなくなってしまう。
嘘を習慣的についているうちに、本当のことと嘘とが渾然一体となって、自分でも何が真実で何が嘘かわからなくなる。
人間はこうして、次第に妖怪になって行くのである。
マイケル・ジャクソンは人間に見えない。妖怪に見える。
自分らしい生き方をせず、他人の評価によって束縛され、奴隷となった人間は、現実を受け入れられないために、別の人格を自分のうちに作り出して逃避するという。その別の人格は、ある条件がそろうと突然現れて、とんでもないことをやらかすことがある。殺人を犯す者もいる。
妖怪にならないための方法。それは、聖書にしたがって自信を持って生きることである。他人が何を言っても気にしない。御言葉に従い、異なる価値観を持つ人間の忠告を聞かないことだ。
聖書に対して確信をもたずにふらふらしていると、足をすくわれるから要注意だ。
2006年1月4日
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