字義的解釈と象徴的解釈の区別2
<Q>
「雲に乗ってくる」や「空中で主と会う」といった記述は当時のクリスチャンの理解力にあわせた説明であり、象徴的に解釈すべきではないでしょうか。
<A>
「雲に乗ってくる」は、ダニエル書の「私がまた、夜の幻を見ていると、見よ、人の子のような方が天の雲に乗って来られ、年を経た方のもとに進み、その前に導かれた。」(7・13)を指しています。
つまり、メシアへの王権授与預言の成就を表現したものです。
神殿崩壊の紀元70年にこの預言が成就し、キリストは神から世界支配の権限を与えられ、この世界の王となられたということを示しています。
「空中で主に会う」という表現は、象徴的と考えて、ダニエル書のキリストとともにクリスチャンも王座についたことを示していると考えるか、もしくは、字義的に、紀元70年に、エノクやエリヤと同様に、当時のクリスチャンが天に携挙されたと考えることができます。
私は、今は後者の解釈を取ります。
2007年1月15日
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