太陽系の進化?
ハヤブサ帰還は喜ばしいニュースであった。
カプセルの中にイトカワで採取した砂があれば歴史的快挙になるだろう。
関係者によれば、この砂を調べることによって、45億年の太陽系の進化に関して情報が得られるという。
盛り上がっているさなかに水をさすようなことを言って申し訳ないが、調べても太陽系起源に関する研究にとって無意味だろう。
今の科学は、進化論という信仰に基づいているから、「信仰を強めるためのお手盛りのデータ」は出るかもしれないが、「信仰を証明するもの」は得られないだろう。
なぜか?
進化はありえないから。
ビッグバンから時間が経つにつれて、宇宙は次第に進化し、現在の複雑な生物の体や自然のシステムが生まれたという理論には、まったく根拠がない。
経験から分かるが、何かが爆発して残ったものは、瓦礫の山だ。
爆発して、自立的に何かの組織ができることなどありえない。
たとえば、ビルを制御破壊するとする。見ているうちに、その瓦礫がニョキニョキと新しいビルに生まれ変わるなんてことは絶対にあえりない。
新しいビルができるとすれば、そこに人間の計画と労働があった場合のみだ。
科学者は、神の存在を前提として理論を組み立てない。
現代科学において、神は理論外だ。(JAXAは神社のお守りに頼っていたようだが。)
つまり、現代科学において、神という要素は宇宙から排除される。
科学理論において、宇宙内における神の摂理、働きかけ、操作はまったく考慮に入れない。
つまり、宇宙は実質的に閉じられた系とみなされている。
さて、「閉じられた系において、無秩序は一定か不可逆的に増大する」という原理がある。
たとえば、閉じられた、外部とのエネルギーのやりとりのない部屋を想定し、そこに、一列に気体分子を並べるとする。
時間とともに、その気体分子は、次第に乱雑さを増し、その逆は起こらない。そして、最後には、その空間内に均一に分散する。
神を排除した宇宙において、秩序は不可逆的に無秩序化する。
だから、太陽系の進化などありえない。
聖書によれば、宇宙は神の言葉による創造である。
そして、宇宙は神の言葉によって今も支えられ、秩序を維持されている。
宇宙から神を除外するなどということはこれとまったく逆のことである。
宇宙内で起こるすべてのことに超越者が関与している。
二羽の雀は一アサリオンで売っているでしょう。しかし、そんな雀の一羽でも、あなたがたの父のお許しなしには地に落ちることはありません。(マタイ10・29)
なぜなら、神について知りうることは、彼らに明らかであるからです。それは神が明らかにされたのです。(ローマ1・19)
2010年6月21日
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