知識のない運動ほど恐ろしいものはない


70歳の老人たちが新党を立ち上げた。きっかけは、「この国が衰微するのにみかねて」だそうだ。

やらないよりはやるほうがよい。しかし、これまで、この手の新党立ち上げや新しい運動の開始は、ことごとく何らかの利益誘導があった。

純粋に国のことを考える人々による活動はなかった。

運動を阻害するのは、「すけべ根性」である。

政治家が金儲けとか、利権獲得とかで動いてきたことが今日の日本のていたらくである。

日本人は、戦前は、共産主義運動によって国を滅ぼした。

スターリンに日本を捧げた愚かな人々の売国的行動によって、戦争が起き、亡国の憂き目を見た。

戦後は、「社会よりも個人」という利己主義者によって国が滅んだ。

いつになったらわかるのだろう。

何事も、大きな視点、高い見識に基づいて、歴史を俯瞰しながら決断しなければならない。

小さな目先の動きに乗っても、間違った結果を生み出すだけだ。

じっくり理論について考えよう。

何が正しいのか。

それをしっかりと見据えないで、性急に運動を開始するから、とんちんかんなことをやるのだ。

革命のために命を捧げた人々は、逆に祖国を悲惨のどん底に落とした。

間違った善意ほど恐ろしいものはない。

知識のない運動ほど恐ろしいものはない。

 

 

2010年4月12日

 

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