円高でなぜ国内の景気が冷えるのか?
(1)
なぜ円高で輸出が低迷していることによって日本の経済全体が悪いと判断しなければならないのだろうか。
日本はけっして輸出立国ではない。
政府が発表した2003−2007年度の平均輸出依存度では13.5%で、調査対象主要国43カ国中6番目に低い。
http://www.millnm.net/qanda3/worldexport.wmf
データ元:
http://www.stat.go.jp/data/sekai/zuhyou/0903.xls
分かりやすくするために、年の歳入が1億の村をモデルとしよう。
輸出依存度13.5%とはどういうことかと、1350万が他の村との取引で入る収入。他は、村の中でまかなえる。
平均輸入依存度が11.5%だから、どうしても他の村から手に入れなければならないものは、1150万だ。
差し引きで、200万あまっている。
対外収支は、黒字なのだから、村の経済は健全なはず。
どうして、こんなに小さなウェートしか占めていない他の村との取引の低迷によって村の経済全体が悪いと判断しなければならないのだろうか。
(2)
ドルが上がっている。
世界の政府が必死になってドルの下落を防ごうとしている。
こういう手段も底をつき、通用しなくなるときが来る。それが、大暴落だ。
今金が上がっているのは、市場がよくこの事情を知っているからだ。
金とともに円も上がっている。
なぜ円が上がるかというと、市場が日本のファンダメンタルズの健全さを知っているからだ。
つまり、円高とは、日本が底力があることを証明している。
なのに、株価が下がる。一番被害を受けている。
どうして?
これは、南京大虐殺と同じ。
日本人が、外国人とか日本の中の売国奴の言いなりになっているからだ。
日本の評価を落として日本を没落させたがっている人々の言いなりになって、そういう根拠のない噂とかムードとかに振り回されているから。
もしマスコミが売国政策を捨てて、色眼鏡をはずして報道すれば、明るいニュースだらけになるだろう。
そうすれば、人々が買い物をするようになる。
だって、輸入品が安くなっているわけだから。原料も安くなっている。石油だって安い。電力だって安くなるはずだ。
こういう円高によるメリットをぜんぜん報道しないで、また、輸入業者が値引きをしないので、円高=輸出にとってダメージという図式だけを宣伝するから、暗いトーンになる。
アメリカが駄目だ、だから、輸出がだめだ、だから、日本はだめだと。
どうして、輸入のほうを強調しない?
マスコミが、「円高で輸入品がこんなに安くなってます。ガソリンが値下がりになって行楽地は人であふれています」と報道したらどうだろうか。
人々は買い物にでかける。経済が活性化する。
本当は、日本だけが世界で一人勝ちできる状況なのだ。
それが、トヨタとか輸出産業のダメージだけを映すから他の分野にまで負の影響が及んで市場全体が冷えている。
南京大虐殺などなかったのに、そういうイメージを与えられ、それを鵜呑みにして原罪意識にあえいでいる状況と似ているように思える。
2009年12月5日
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