ミトコンドリアDNAによって本当に民族の発生経緯が分かるのか?
NHKの番組で、分子生物学の成果により、人類の起源が60万年前のアフリカの単一の母親にあることが分かったと言われていた。
この説明は、聖書の主張と大きく異なるので、鵜呑みにできない。
ミトコンドリアDNAの類似性を基準にして分類する手法だという。
なぜミトコンドリアのDNAを用いるかというと、卵子に入った精子のミトコンドリアが選択的に排除されてしまうので、ミトコンドリアのDNAは必ず母親のミトコンドリアDNAを引き継ぐためだという。(Wikipedia)
ここで専門外の人間として疑問なのは、グループ分けをした次の図を見てもらうと分かるように、アジア人、アフリカ人、ヨーロッパ人は、必ずしも末端において同種のグループを形成していないということだ。
http://www.brh.co.jp/katari/shinka/03_zu03.html
つまり、系統的にアフリカ人のグループに属するグループにアジア人がいたり、ヨーロッパ人が散見される。
また、アジア人だけのグループにヨーロッパ人やオセアニア人が散見される。
いや、むしろ、アジア人、アフリカ人、ヨーロッパ人が入り乱れて、混在していると言ったほうがよいだろう。
これは本当に「系統図」といえるのだろうか?
家系図を考えて欲しい。
自分と近しい人は、自分の近くにいるはずだ。弟は横に、父母は真上に。いとこだって近いところにあるだろう。
もしこのミトコンドリア系統図が正しいならば、アジア人はアジア人で固まっているはずだし、ヨーロッパ人はヨーロッパ人で固まっているはずだ。
しかし、そうなっていない。
これはなぜか?
そう、ミトコンドリアDNAによる系統図は、血縁系統を表していない、ということだ。
専門家はこの私の疑問にどう答えるのだろうか?
2007年12月2日
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