再建主義批判のサイト(米)への応答11


<RNCI>

教会は、契約の命令を成就する運命にある。なぜならば、聖霊によって力を与えられるからである。教会の目標は、以下のようなものである。世界の「文化のキリスト教化」。「イエス・キリストのために全世界を征服すること」。「クリスチャンの世界秩序を創造するために働くこと」。「全世界の完全な社会的変革」。「キリストの主権のもとでの世界統治」。「天の型を地上に押し付けること」。「キリスト・イエスの法を用いて諸民族を統治すること」。「クリストクラシー(キリストが統治者となる体制)」を確立すること。

<tomi>
(1)
「世界の文化のキリスト教化」というと、各民族の文化を一様化するように思われるかもしれないが、我々が唱えているのは違う。

再建主義は、三位一体論に基づいて考える。神は一であると同時に三である。神においては「統一」と「多様性」はどちらも究極である。これを「一と多」の原理という。

この宇宙は、この三位一体の神によって創造されたので、この宇宙内では「一」も究極の価値を持ち、「多」も究極の価値を持つ。

ひとつの人格しかない唯一神を拝む宗教において「多様性」は価値がない。多様は統一に向かうように絶えずプレッシャーをかけられる。ソ連や北朝鮮などの全体主義の国において、人々の個性は否定され、同じ顔になるように強制される。

多神教の宗教において「統一」は価値がない。統一は多様に向かうように絶えずプレッシャーをかけられる。統一が重んじられる場合であっても、統一は原理的に違法なので、多神教を徹底すると、国家や社会は成立できない。民主主義のような多神教の政治体制は、原理に忠実になればなるほど、統一を維持できなくなるので、剥き出しの警察権力や軍事権力が政治を担当するようになる。フランス革命やアフリカにおける民主主義改革が独裁に終わったのは、多神教の原理では統一した国家を成り立たせることができないからである。

(2)
「イエス・キリストのために全世界を征服すること」

世界征服というと、暴力による支配を連想させるのは、これまでノンクリスチャン(つまり、エデンにおいてサタンと契約を結んだ者の子孫)のやり方がサタンの意思に(意識的にしろ無意識にしろ)したがっていたからである。

聖書が教える「世界征服」とは、もっぱら「伝道と教育」による。一人が一人を導き、教会が説教をし、弟子訓練をする過程で拡大していくものである。

帝国主義戦争を経て、世界は、「武力で制圧するよりも、貿易や文化で制圧するほうが効果的だ」ということに気づいている。他国に侵略して、多数の血を流し、戦費を使うよりも、映画や文学、芸術、音楽、家電製品、車、様々な機械などを通じて、相手に好かれながら影響を与えるほうが生産的で、効果的だと気づいている。

70年前の日本の大陸侵略によって、いまだに日本人は中国や韓国の人々からうらまれて、様々な障害になっている。結局は、損なのである。

損得は別にしても、聖書が教えている方法とは、「他者に仕えることによって影響力を増す」という方法である。ヨセフは、自分の上にいる人々に仕えることによって、権威を増し、奴隷の身分からついにはエジプトの第2の地位にまで昇りつめた。

イエスは弟子の足を洗って、「互いにこのようにしなさい。」と命令された。

聖書が教える権威獲得、統治領域の拡大の方法とは、「仕えること」である。

だから、クリスチャンは、侵略ではなく、「交易」拡大を目指すのである。市場において、顧客によりよく仕える者が生き残る。市場における正当な競争の拡大、自由市場経済を我々が目指すのは、聖書的統治権拡大の方法と合致しているからである。

 

 

2006年2月23日

 

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