ゲイリー・ノースの『パッション』観
ゲイリー・ノースが映画『パッション』について言及しているのでご紹介する。
メディアによる映画『パッション』への攻撃は組織的であり、ますます熱狂化している。これは、具体的に言えばアメリカに対する、一般的に言えば西洋に対する、左翼の文化的全面戦争の一部である。
この戦争の主要な理論家は、イタリアの共産主義者アントニオ・グラムスキ(1937年没)であった。・・・グラムスキは80年前にすでに「キリスト教は共産革命の敵である」ということを理解していた。
1921年に彼は次のように述べた。
「まだ何をしなければならないのか。今の形の文明を破壊することだけだ。この分野において、『破壊』とは、経済分野におけるそれとは異なっている。・・・『破壊』とは、霊的なヒエラルキー、偏見、偶像、硬直化した伝統の破壊である。」
この文化的戦争において、・・・[保守派は]繰り返し繰り返し敗北を味わってきた。どの方向においても――文学、テレビ、特に映画において――我々は敵に取り囲まれている。
今、メル・ギブソンはこの流れを見事に逆流してくれた。彼は、我々に圧倒的な勝利を与えてくれた。その勝利があまりにも圧倒的なので、体制派のメディアは衝撃を受けている。彼らは、ギブソンに対して全面的な戦争を仕掛けた。・・・
しかし、その企ても不発に終わった。今のところ、その失敗は、3億ドル程度に留まっているが、まだイースターの週末は来ていない。
2004年9月30日
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