WTC倒壊の際に多数の爆発があったことの証言


北棟に第11便が激突したとき、ソフトウェア開発会社の設備マネージャーであったテレサ・ヴェリツは47階にいた。多くの証言者と同様に、彼女はまずビルが2回揺れたと述べた。


「[エレベーターを]降り、角を曲がって婦人用トイレのドアを開けました。鏡のところに座っている婦人に『おはようございます』と挨拶した時、ビル全体が揺れました。地震だと思いました。その時、壁の反対側で複数の爆発音がしたのを聞きました。それは誰かがエレベーターのケーブルを切断したかのような音でした。エレベーターはどんどん下に落ちていきました。

私は、『神様、私は今あのエレベーターを降りたばかりです!』と叫びました。そして『私も巻き込まれていたかもしれない』と思いました。エレベーターが落ちる前に48階で他の人々が降りましたように、と祈りました。しかし、気持ちを動転させている時間はありませんでした。なぜならば、ビルがもう一度揺れたからです。今度はもっと激しい揺れでした。鏡の前にいた婦人は私に必死にしがみついていました。」

ヴェリツは、同僚といっしょに階段でコンコースまで降りた。ショッピングモールで、上昇エスカレーターに乗り込んだとき、南棟が倒壊した。突風が彼らを襲い、彼らは打ちのめされた。真っ暗な闇の中をヴェリツと同僚は、懐中電灯を持っている人について進んだ。

「懐中電灯を頼りに進んでいると、ボーダーズ書店に行き当たったので、そこからエスカレーターを上り、チャーチ通りに出ました。いたるところで爆発が起こっていました。あらゆる場所に爆弾が仕掛けられていて、誰かが中央制御盤に座って爆破ボタンを押していると確信しました。ブロードウェイに向かってチャーチ通りを進みたくはありませんでしたが、そうせざるを得ませんでした。ついにヴェゼイ通りに行き当たった時、もう一つの爆発が起きました。そしてまた一つ。どこに逃げてよいのか分からなくなりました。」

(出典:"Teresa Veliz: A Prayer to Die Quickly and Painlessly," in September 11: An Oral History by Dean E. Murphy (Doubleday, 2002), pp 9-15.)

 

 

2006年10月24日

 

ツイート



 ホーム

 



millnm@path.ne.jp