治安が悪くなったから警察官を増やす?


今朝のTV番組に出演した財務大臣によると、治安が悪くなったから今警察官を増やしている最中だそうだ。

しかし、増えている割に警察官の存在感がないのはなぜだろう。

詐欺事件を報告しても、「自分で何とか処理してください」というようなぞんざいな対応が多い。事件が起こって交番に駆け込んでも、すぐ30mくらい離れた現場を見に行こうともしないのにあきれかえった経験がある。

こんな役に立たない警官が増えても、治安はよくならないのである。さらにひどいことに、彼らは公務員なので、無能でもかなり安定した給料をもらえる。

企業で言えば正社員扱いの厚遇が保証されており、年金や福利関係を含めると、国が彼らのために払う金額は手取りの何倍にもなるだろう。それが国民の肩にずっしりとのしかかってくるわけだ。

私は、国の「○○が増えている。だから公務員を増やそう」という発想に反対だ。

企業であれば、経費を減らすために、営業以外には極力金を使わないようにする。そこで、派遣社員を使うとか、外注するとか、アルバイトを使うわけだ。

公務員は営業ではなく業務である。だから、問題があれば人員を増やせばよいという発想ではなく、まず人員を他から回せないか、アルバイトですませられないか、外注できないか、と考えるべきじゃないか。

もちろん、公務員でしかできない仕事もあるだろう。機密を守る必要のある仕事とか。

しかし、空き巣事件が多発している地域を巡回パトロールさせるのは別に本職の警官でなくても、民間の警備会社でも十分だ。

警察はこういった外注企業を派遣してそれを管理する仕事をしたらどうだろう。

とにかく、政治家や役人の発言を聞いていると、「足りなければ増やせばよい。不足したら買えばよい」という「会社を破産させる典型的な無能社長」の発想なのに驚いてしまう。

この国家非常時に何をへらへら笑っているの?ってTVを見ていて腹が立った。

 

 

2004年12月12日

 

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