一生を無駄にするつもりか
相続不能は、地獄の一つのアスペクトである。
聖書によれば、契約の中にいない人々、つまり、キリストを信じない人々は、相続できない。
相続には、家族も含まれる。つまり、子供がいて、その子どもにきちんと教育ができ、相続できる資産があること。
これで「相続」が可能になり、次から次へと子孫に信仰と資産が手渡され、次第に御国が拡大していく。
この地上は、すでに御国なのだから、本来は、クリスチャンに富が集まり、子供がたくさん生まれ、それらの子どもに資産が継承されるはずである。
しかし、逆になっている!
なぜだろうか!?
サタンが支配しているからだ。
この世界のシステムをサタンが牛耳っている。
教育から学問、産業、金融、マスコミすべて牛耳られているから、サタンの土俵の上で相撲を取っているようなものだ。
サタンの世界の中で、クリスチャンは、相続不能者である。
キリスト教界もサタンによって牛耳られているから、牧師も信徒もシステムに疑問を持たない。
サタンの牧場で、割り当てを与えられてそこでおとなしくしているならば、ある程度の分け前にあずかれる。
その分け前で満足しているが、サタンの究極の目標は、絶滅だから、いずれクリスチャンは相続不能になって子孫が一人もいなくなる。
このシステムに気づいた我々は、はっきりいって部外者であり、即刻相続不能者にされる。つまり、富や家庭を破壊される。
アメリカの再建主義に加えられた攻撃をみなさい。
超自然的な攻撃だ。
グレッグ・バーンセンは、きわめて優秀な学者だが、神学校にも残れず、牧師の任職も拒否されかかった。
本来ならヴァン・ティルのもっとも優秀な弟子(ヴァン・ティル談)として後継者となれるはずだった。
しかし、ウェストミンスターは彼を選ばなかった。
だから、ヴァン・ティルの思想は正しく継承されたとはいえない。
日本の神学校を見てみると、ほぼ全滅だ。
ヴァン・ティルの認識論に意図的に立つことを拒否している。
つまり、学問を自立した領域として許してしまうので、進化論やら文化人類学やらいろんな世俗の教えを取り入れて、めちゃくちゃになっている。
我々は、本来なら、正式なこの世界の相続者なのだ。
だから、富やら家庭やら豊かに祝福されるはずである。
しかし、これまで数百年にわたって敵側の攻撃に無知で、対策を講じてこなかったために、いまやほとんど乗っ取られた。
数百年もあれば、御国は相当拡大され、強力な神学校が作られ、正しい教理に基づいた教育が行われ、正しい信仰を持つ牧師が教会に派遣され、クリスチャンの信仰は強化され、家庭は祝福され、多産で、クリスチャンの数は増えているはずだ。
逆の現象が起きているのは、結局のところ、クリスチャンが数百年の間に徐々に妥協をして、進化論を受入れ、世俗ヒューマニズムを受入れ、ついには、中心部分の聖書信仰まで破壊されてしまったからだ。
ほとんど先祖からの相続財産が消えてしまっているので、我々は一から作らねばならない。
ヴァン・ティルは土台である。
ヴァン・ティルの前提主義は、すべての始まりである。
これを崩したら、土台を岩盤まで掘り下げずに家を建てることに等しい。
こんな安普請をして人生を終わりたいのだろうか。
何年か経つと傾いてしまう建物を建てるために一生を無駄にするつもりか。
考えてほしい。
2010年8月13日
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