日本に関する仮説8
(1)
今、中古日本車の輸出のかなりの部分がパキスタン人によって行われている。
彼らは、世界各地に自分の仲間がいて、彼らに車を流している。
けっして地元の人々と直接取引きはしない。なぜならばリスクが大きいからだ。同胞のパキスタン人であれば、遠い国にでも安心して物を送ることができる。
貿易は、非常に大きなリスクの伴う仕事である。長い時間と労力と費用をかけて持っていって詐欺にあえば莫大な損失だけが残るので、リスク回避のためにいろいろな方法があみだされてきた。
その一つとして、駐在員制度があったと考えられる。
古代から世界を股にかけて活躍したユダヤ商人にも、このようなネットワークがあったのではないだろうか。
実際、シルクロードのオアシス都市にはユダヤ人の居住区があり、シナゴーグにおいて礼拝が行われ、ラビが駐在もしくは巡回していたという。
自分たちの信頼できる同族人と取引すれば安全だということで、ユダヤ人は同胞ユダヤ人を世界各地に駐在させ、今の商社と同じようなことをやっていたのではないだろうか。
そのように考えると、シルクロードの終点である日本にユダヤ人駐在員がいたと考えても不思議ではないように思われる。
現地のユダヤ人が日本人から様々な物品を買って、それを同胞のユダヤ商人に売ったのではないだろうか。もしくは、ユダヤ人が船で運んできた物品を現地のユダヤ人が買い、それを日本人に小売したのではないだろうか。
このようなリスク回避のシステムがなければ、世界の貿易は成立しなかったと思われる。
ユダヤ人は古代日本に定住していた。これらの現地駐在員やその家族は、シナゴーグにおいて礼拝をしていた。ラビも商船に同乗して来日し、シナゴーグにおいて説教をしたり、教えたり、伝道したりしてした。
そのうちに日本人もシナゴーグに参拝するようになり、ユダヤ教が日本に土着化していった。
彼らの教典である旧約聖書は、日本人の神話形成に重要な影響を与えた。また、日本人の間にユダヤ教が土着化し、メシア(救い主)信仰が広まり、そして、そこにイエスの十字架後、弟子たちが伝道しに来日した。
彼らは、イエスの十字架と復活を伝え、救いを伝えた。この話が、先の神話の中に取り入れられ、天照大神の岩戸伝説につながったのではないだろうか。
(2)
昔、「ヤマトタケル」を主人公とし、日本神話を題材とした映画『日本誕生』(主演:三船敏郎)を見たときに「旧約聖書と似ているなあ」と感じた。
神は、一組の男女に「地を支配する権威を与える」と言い、剣を渡された。創世記1・28を連想させる。
また、古事記を読んでも同じ感想を持った。
創造神である天御中主神・高御産巣日神・神産巣日神は、3人にして1人の神、つまり三位一体神である。
最初の女は、夫を出し抜いて罪を犯した。その出来事は、柱の周りで起こった。
エデンの園における善悪の知識の木の周りで起こったエバの失敗に似ている。
太陽を表す天照大神には昼を司る権威が、月を表す月読命には夜を司る権威が、そして、スサノオノミコトには地を司る権威が与えられたというのも、創世記1章の記述とそっくりである。
スサノオノミコトは罪を犯したので、高天原から追放される。これも堕落したアダムがエデンの園から追い出される話に似ている。
日本神話が興味深いのは、このスサノオノミコトが贖罪の物品をもたされて放逐された点である。
これは、旧約聖書の贖罪の山羊(スケープゴート)を連想させる。罪を背負わせて追放し、身代わりをさせる儀式である。これは明らかにキリストの犠牲を象徴している。
また、スサノオノミコトは、竜退治をする。創世記の原福音にある「女の子孫(キリストのこと)はヘビの頭を踏み砕く」という約束と関係しているように思われる。(*)
天照大神とスサノオノミコトの物語は、日本にやってきた弟子たちが伝えたキリストの犠牲の物語の変形ではないだろうか。
日本神話は旧約聖書の影響を濃厚に受けていると考えられる。洪水伝説やメシア伝説など世界の神話に普遍的に見られる物語は、離散ユダヤ人による世界宣教の影響と無関係ではないだろう。
(3)
私は、日本ほど聖書の影響を濃厚に受けた民族はいないと思う。
世界のどの民族が契約の箱をかついで祭りを行うだろうか。
諏訪大社ではイサク奉献と酷似した儀式が行われる。
今オリンピックで日の丸が掲揚されるのを見ると、不思議な気持ちがする。日の丸は実にシンプルでバランスのとれた美しいデザインである。
日の丸は天照大神を表し、天照大神がキリストを表しているとすれば、日本の国旗はキリストを表しているということになる。
そして、日本はキリストの国であるということになるのだ。
これが事実ならば、驚くべきことだ。
ちなみに、君が代も、キリスト教徒秦氏の末裔林守広の作である。ひょっとして、「君が代」の真の意味とは「キリストの代」という意味なのかもしれない。
(4)
伊勢神宮の心御柱が十字架であるという八咫烏の証言が真実であるとすれば、日本に関する重大な真実はずっとこれまで隠されてきたということだ。
なぜ隠されてきたのだろう。それには大きな意味がありそうだ。
隠されているものは明らかにされるためにある。時が来れば明らかにされるのだろう。
今がその時のように思えるのだ。
(*)
ちなみに、この話は他の民族の神話にも影響を与えたようで、イギリスやケルトやロシアなどで聖人として崇められているゲオルギー(ジョージ)は竜退治をする。これは、ヤマタノオロチ伝説と酷似している。
リビアのある町に住んでいたドラゴンは人身御供を強要していていた。それを聞いたセント・ジョージは「神の名」の下に退治することを決め、ドラゴンと戦い、生贄として捧げられていた女性を救出した。
セント・ジョージは実在の人物で、ローマ軍の一兵士だったといわれ、初期のキリスト教を信仰していた。
http://ukstyle.exblog.jp/191549/
2004年8月22日
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