民は権利を主張し政治の実権を握るべきだ
私は今の議員たちを見て、「また役者が増えた」としか思えない。
彼らはどうみても、「演者」である。真剣味が伝わってこない。
馴れ合いをやっているとしか見えない。
どうしてか。
彼らは、「官」側の人間だからだ。
我々は「民」側の人間だ。
官の野望は、民に働かせて、そのほとんどを搾取し、豊かに暮らすことだ。
しかし、官は生産手段をもたないので、実質的な力は民にある。
だから容易に逆転が起きる。
近代の市民革命とは、生産技術の発達や産業革命による技術革新によって民が経済力をつけ、官に対して相対的な力を増したことによって起こった。
それまでは、王の権力は強大であり、民が持つ武力や経済力はたかが知れていた。
しかし、近代以降の民の生産力の向上は、民に発言力を与え、議会主義、立憲主義において、政治の実権は決定的に民に移った。
そもそも、議会制民主主義とは、民が官を押さえつけて、自分の権利を守るための制度である。
しかし、日本において導入された民主主義とは、専制的な官を温存した中で「上から」導入されたため、民の間にこれが「自分の権利を守るための制度」という意識が薄い。
だから、これだけ毟り取られてもまだ「官の御用政治家」に票を入れて、自分への搾取を支援している。
「誰のための国家なのか?」ということをもう一度自覚して、我々は、まともな、「自分達の利益を代表する」政治家を選ぶべきだ。
市民革命以来、政治のシステムは「民の権利を守るために」できているから、官は本当は小さくなっていなければならないはずだ。
しかし、どうして大きな顔をして、専制君主制の時代よりもひどい搾取を繰り返しているのだろうか。
(1)「民が文句を言わないから」と(2)「社会保障というマジックに騙されているから」。
(1)我々はごねるべきだ。議会制民主主義という我々が手にした武器を有効活用し、我々の権利拡大のために大いに利用すべきだ。このまま放置すると、寄生虫は本体よりも大きくなり、我々は食い尽くされる。
(2)
「消費税は社会保障のために使われます」なんていうウソを許さないこと。
社会保障というと、我々に利益が還元されているように見えるが、実際は、官が自らの仕事を増やし、利権企業を通じて独占的利益を得るための手段でしかない。
このトリックを見破り、いかなる増税にもノーと言わねばならない。
まとめ:
生産力は政治的な権力を決定する重要なファクターである。
近代になって生産力を増した民は、議会制民主主義を通じて政治的権力を得ることによって、自分の権利を拡大してきた。
現代の日本において官による圧倒的な民支配、搾取が行われているのは、民が抵抗しないことと、社会主義という騙しのテクニックによって幻惑されているからにすぎない。
これからは、民が自分の利益を最大限に拡大するために立ち上がり、政治の実権を握る必要がある。
2008年1月26日
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