今の世界情勢は文明間の対立などではない
<Q>
私は仏教徒ですが「戦争や暴力」に対しては、特に殺戮はいかなる理由
があっても許されない行為『絶対的な悪』と認識していますが、キリスト教においての認識を教えてください。
<A>
キリスト教は、侵略戦争や利己的な動機による暴力を禁止しています。
しかし、侵略したり暴力をふるって攻撃する者から国民や家族、自分を守るための戦争や暴力は肯定されています。
警察も一つの「暴力システム」であり、警察が治安維持のために犯罪者に対して暴力を振るうことまで禁止していません。
<Q>
イラク戦争の戦後処理が“文明間の対立”をますます深め憎悪のミゾは深くなっているようです・・・
「アメリカの正義」とか「アラブの正義」などというものがあり、異教徒を殺戮することはキリスト教徒にとっては「正義」であり「善」であると言う解釈がキリスト教における認識ですか???
<A>
いいえ。
異教徒だから殺戮してもよい、とか、殺戮すべきだなどと聖書のどこにおいても述べられていません。
相手がどのような信仰を持っていたとしても、その人々に対して暴力を振るったり、あらゆる形の攻撃することは、聖書において禁止されています。
アメリカは、キリスト教国ではありません。
いくらキリスト教を信じているといっても、何の理由もなく、他国に侵略して、その住民を殺戮する国や人々をクリスチャンと呼ぶことはできません。
<Q>
いかにしたら『暴力の連鎖』を断ち切ることができるのかご意見をお聞かせ下さい。
<A>
暴力を振るうことを望んでいる人々がアメリカの政権の座についています。
彼らは、中東一体をアメリカの利益と理念によって作り変えることを目指しています。
そのためならば、暴力やら殺戮などを行ってもよい、と考えています。
暴力の連鎖を食い止めるには、そういった野望を持つ人々の意図を見抜いて、選挙で彼らを当選させないことです。
ただ、選挙の方法すらも、インチキができるように変えてしまっているため、今後は、このような方法でもチェックは難しくなるでしょう。
2004年11月22日
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