世界はノンクリスチャン化され廃墟となったことに気づくべきだ
もはや今の世代の若者は、たとえアメリカやヨーロッパにおいても、みな異教徒である。ユーチューブの書き込みを見ると分かる。
彼らは、学校教育を通じて無神論や進化論を叩き込まれており、キリスト教的な価値観や考え方ができなくなっている。
全世界は、悪魔の作戦により、ノンクリスチャン化された。
このHPのように文明批評まで踏み込んだサイトは世界でも珍しい。しかも、我々は決疑論を重視する。
つまり、聖書を通じて文化の様々な要素を善と悪に分ける。そして、善を行えば祝福が、悪を行えば呪いが来るとはっきり宣言する。
このような考え方は、福音的な教会ですらもはや時代遅れになってしまって、ほとんど言わなくなっている。
これはディスペンセーショナリズムの影響である。ディスペンセーショナリズムは、裁きは、終末においてのみやってくると考えるからだ。
そして、今のサタンの時代において、善を行う者は迫害され、悪を行う者は富み栄えるという。
つまり、聖書契約の考え方と真逆な考え方をクリスチャンはしている。
だから、このHPを見ると、「おい、あなたまじで言っているの?」という反応が返ってくるのだ。
ディスペンセーショナリズムによって、クリスチャンはもはやクリスチャン的な考え方ができなくなっている。
つまり、全世界から光はほとんど消えたのだ!
異教徒に道を照らすはずのクリスチャンが光を持っていない。
「これが道だ。こちらに進め。そうすれば、祝福されるから。」ともはや誰も言わなくなった。
全世界は、敵の攻撃によって廃墟と化した。
クリスチャンは、自分達が破壊され、魂を奪われ、命を奪われたことに気づかない。
それくらい巧妙に騙された。
その証拠に、我々が学校教育を批判すると、「学校教育のどこがおかしいのだ!おまえたちは非常識だ。」とののしられる。
私の友人の牧師は、子供を家庭で教育しはじめたら、奥さんのお父さんから「こんなことなら娘をやるんでなかった」となじられた。
ヒューマニズムは、善人の仮面をかぶった悪魔である。
表面的に天使の顔をしているから、なかなか気づかない。
しかし、最後に正体をあらわす。必ず!サタンは、最後に必ず正体をあらわす。そして「よくもいままで騙されてきたね!」とあざ笑う。
だから、知恵が必要なのだ。
我々には聖霊が与えられているから、直感的に正しいものと間違っているものを感じ分けることができる。その直感は重要だ。しかし、直感は、理屈を説かれるうちに消えてしまうという欠点がある。
例えば、最初にディスペンセーショナリズムの「世の終わりは近い」という警告を聞いたときに、本当のクリスチャンは違和感を覚えたはずだ。しかし、何度も聞いているうちに、なれてきて、「そうかな」と思い始め、最後には自分が熱心な切迫終末論者になっている。
だから、直感だけではだめで、理屈が必要なのだ。だから、神学者は、正しい神学を構築する必要がある。
今、ディスペンセーショナリズムの切迫終末論を信じているクリスチャンたちは、恐らくハル・リンゼイやティム・ラヘイの説をいちいち聖書からチェックしていないはずだ。
そのような緻密な作業は専門家である神学者や牧師らに任せる必要がある。
だから、神学者や牧師は、大きな責任があるのだ。教会の中にこういった異端の教えが入らないように、門番として警戒する必要がある。
しかし、このディスペンセーショナリズムの騙しは歴史が旧く、今の神学者や牧師たち自身が、それを信じていた神学者や牧師たちから教育を受けているため、なかなか気づかないのだ。
200年の歴史をもとに戻すには相当骨の折れる作業が必要になる。
しかし、やらなければならない。一つ一つ、プレ・ミレ切迫終末論の聖書的根拠をしらみつぶしに調べる必要がある。
この点で、ローレイン・ベットナーのMillennium(P&R)は優れている。残念ながら日本語訳がない。
第一線で活躍している牧師や伝道師や神学者の方々は、もう一度聖書から今自分が伝えている教えが本当に正しいか、チェックしていただきたい。
とくに、ディスペンセーショナリズムの終末論を扱っている人々、フラー神学校の教会成長学や、リバイバル運動と言われるもの、ビリー・グラハム関係、バルト、ヒーリング・・・
教会がずれてしまったらどこに光があるのだろうか。敵の伝道機関である学校教育を無批判に受け入れて信仰の継承など絶対に不可能である。
我々の目が開かれて、現在の惨状と廃墟が見えますように。
2008年5月31日
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