神のお告げ?


東国原宮崎県知事は、高千穂の山においてお告げを受けたそうだ。

もし本当にそれが神からのお告げであるならば、今の社会主義体制を徹底的に否定するはずだ。

しかし、彼が今やっていることは、地方への利益誘導である。

「地方が疲弊している」と言うが、地方は疲弊しているのではなく、本来の実力に戻りつつあるのだ。

中央からの援助がどんどん減っていくと、力のある地方とない地方の差が歴然としてくる。

つまり、日本国内において、豊かな県・地方とそうではない県・地方が分れる。

これは仕方のないことだ。格差は自由に伴う果実であり、それを避けることは不可能。

税金によって全国一律の生活を、というのは社会主義のユートピア思想である。

だからといって、補助金減らしを勧めて、地方を取り残してもよいと言っているのではない。

分権化を進めて、地方やその土地に裁量権を与え、地方自治を拡大しろと言っているのだ。

そうすれば、貧しくても、自分の創意工夫によって発展する可能性もあるから頑張る県は頑張るだろう。

愚かな指導者の県は貧しくなるだろう。

有権者も真剣になってリーダーを選ぶようになる。

とにかく「平等主義」は絶対善ではない。

人間は行った行為に応じて報いを受けるという思想に切り替えない限り、神のお告げを受けたとしても、それが本当の神か疑いたくなる。

 

 

2008年7月1日

 

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