思想兵器としての教科書4


1961年から2001年まで40年間、R・J・ラッシュドゥーニーは、最も有名なプロテスタントのクリスチャン教育擁護論者であった。20世紀に他にもクリスチャン教育の擁護論者はいたが、彼ほど公教育への資金提供に徹底して反対した人はいなかった。他の人々は、クリスチャン教育は公教育への補足程度にしか考えていなかった。 ラッシュドゥーニーは強硬論者であった。「公立学校から資金を引き上げよ」と訴えた。

彼の理論は、責任の概念に基づいていた。「納税者ではなく、両親が自分の子供の教育に関して責任者である」と考えた。

彼は教会後援の学校を受け入れはしたが、それらは一般にミスを犯していると述べた。チャーチスクールにおいて、両親は、自分の子供たちの教育費全額を負担するわけではない。それゆえ、教育について、教会員と分担することになる。そうなると、お金の使い道について教会の内部において分裂が生じることになる。

ラッシュドゥーニーの理想は、ヴァージニア州のフェアファックス・クリスチャン・スクールのような利益追求型の学校か、もしくは、ホームスクーリングであった。

彼は、1987年のテキサス裁判でホームスクーラーを弁護した。彼の決定的な証言により、訴えた側の州は、ホームスクーラーに敗れた。これ以降、ホームスクーラーは、テキサス州政府の干渉から逃れることができるようになった。

 

 

2006年12月8日

 

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