再建主義への誤解を解く
またまた誤解をしている人がいるので反論します。
アメリカブッシュ政権の中枢は、ユダヤネオコンですが、彼らの信じる、正しくは信じているふりをしているキリスト教思想は、再建主義だと聞きました。
再建主義は、神のみこころの名のもとに他国侵略やら、攻撃の理論的基礎になっているトンでもない教えです。いずれ日本のキリスト教会にも偽ユダヤ人が日本人のふりをしてこの教えを持ち込むようになるでしょう。
そしてこの教えこそ、まさに戦争正当化、とりでの神の教えなのです。
このHPにおいて何度も何度も繰り返しているように、再建主義は、武力覇権主義を否定します。
(1)
再建主義が唱える再建とは、武力によるのではなく、「伝道と教育」によります。
イエスは、ペテロが剣を取ったときに、「剣をさやに収めよ。剣を取る者は剣によって滅びる」といわれました。
パウロはクリスチャンに対して「御言葉の剣を取りなさい」と言いました。
我々の武器は、御言葉です。御言葉こそ、どのような武器よりも強いものです。なぜならば、それは神のご意志だからです。
神の御心は絶対に成就するのですから、御言葉以上に強い兵器は存在しません。
(2)
「アメリカブッシュ政権の中枢は、ユダヤネオコンですが、彼らの信じる、正しくは信じているふりをしているキリスト教思想は、再建主義だと聞きました。」
ブッシュ大統領が信じているのは、再建主義ではなく、プレ・ミレです。
再建主義は、すでに述べたように武力覇権を否定するのですが、プレ・ミレは武力覇権を否定しません。
なぜならば、プレ・ミレは、千年王国の時代がくれば、再臨のキリストはイスラエルの神殿から全世界を支配するというからです。
再建主義は、教育と伝道によって、人々を納得させ、彼がキリストを喜んで受け入れることによって世界が徐々に御国と化すと言います。ですから、これは自発的な意思を尊重します。
しかし、プレ・ミレは、再臨がまもなくやってくるといいます。そして、今10億人いるイスラム教徒は、「否応なく」キリスト支配に服従するというのです。
これは、明らかに警察権力・暴力による支配を意味しています。
人の信仰というきわめてプライベートな問題を武力・暴力によって導こうとするのです。
再建主義は、イスラム教徒がどのようにキリストの主権に服するようになるかと言えば、「聖霊による回心」によると考えます。
つまり、心の内側からイスラム教を捨てて、キリストを信じるようになるということです。
(3)
再建主義については誤解が非常に多くはびこっているため、私はHPのトップにおいて代表的な疑問点を挙げておきましたが、まだまだ誤解が取れません。
R・J・ラッシュドゥーニーも同じように誤解され「こちらがどんなにそんなことは述べていない」と言っても、「いや、違う」と言われると語っていました。
ブッシュ大統領は、ボヘミアン・クラブに所属しており、ボヘミアン・クラブは偶像礼拝をしているわけですから、彼は絶対にクリスチャンではありません。
ですから、彼が再建主義者であるというのも間違いです。
とかく他人の見解は、「自分がそうだと思いたい姿」に描こうとする傾向が人間にはあるので、相手の主張をよく理解するために、「聞く耳」を持つようにし、批判は慎重にすべきでしょう。
2007年9月19日
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