日本が集団自殺しないために


<Sugi様>

いつもお世話になっています。Sugi です。

富井先生の「平等幻想からの解放」に心から賛同いたします。

私には、今の日本は、このままの体制で行きつくところまでいって、全てが崩壊することでもないかぎり(そうなるかどうかはわかりませんが)どうにもならないような気がします。

問題はその時点でキリスト教会が、そしてキリスト者がしっかりと聖書に立って行動できるかどうかです。

Dispensational Premillenialism(ディスペンセーショナル前千年王国主義)に骨の髄までおかされてしまった日本のキリスト教会は今やタコツボ文化を形成し、消え入る寸前にさえ見えることです。 教職者は減り、信仰を受け継ぐはずの若い世代は教会から離れ去り、教会は今や高齢化の波に飲み込まれてます。 地方の教会は無牧となり、その数も減っていく状態です。

私にはこの国が神の怒りにふれて、滅ぼされようとしているような気がしてなりません。

何せこの国は、戦後、優生保護法という悪法によって、堕胎を合法化し、アウシュヴィッツに匹敵する大量虐殺を行なってきたのですから、その裁きは激しいものになると考えます。  

戦後のキリスト教会史を見るに、どこかで道を誤ったのだと思います。

認識論が甘かったのです。クリスチャンが平気で人間中心主義的教育を子供達に施した。

そこで、クリスチャンの子弟は信仰をどのように実践していくかではなくて、どうしたらこの世に受け入れてもらえるかを重大なことと考えるようになった。 その結果として、彼等はそれなりに、社会的に良い地歩を築き上げることができた面はあったが、 大切な塩気を失ってしまった。今このような状況下で彼等はあまりに無力です。

その状況下で、ようやくホームスクールやチャーチスクールの芽が出てきたのですが、やはり、認識論が甘いのです。どこかで、人間中心主義の侵入に無防備なところがあるような気がします。

よい教材も不足し、このままいけば、明治期のミッションスクールの蒸し返しになるのではと危惧します。そうなってほしくない。

どうしたらよいのでしょうね。

<tomi>

Sugi様、こちらこそ御世話になっております。

まったくご指摘のとおりです。

今サタンがとっている攻撃の方法は、「聖書の神と無関係に生きていっても幸せになれる」と教え、ノンクリスチャンの文化をクリスチャンに受け入れさせるというやり方です。

その前に、サタンは自分の姿を隠してクリスチャンに「サタンなんて、聖書の中の話でしょう。いたとしても関係ない」と信じ込ませています。ここから意識を改革しなければならない。

この歴史は、神とサタンの戦いであり、神の国の広がりをサタンは必死に押さえ込もうとしています。

一番の攻撃は、相手をボケさせることです。戦意を持たせないことです。そのためには、キリスト教から「霊の戦い」というテーマを奪うことです。これでサタンは不戦勝で勝利します。

今のクリスチャンは、全体の教勢が落ち込んでいる原因を探ることができません。ご指摘のとおりに、ノンクリスチャンの考えを取り込んだことが最も大きな敗因なのです。「常識人」を作ることができても、「神の戦士」を作ることができなければクリスチャン教育は失敗であり、そのクリスチャンの親は裁きの日に叱責されます。

今のホームスクーリングも、詰めが甘い。隙だらけなので、いずれサタンに土台ごとひっくり返されるでしょう。

今必要なのは、現代の問題の本質を理解して、本気になって戦う覚悟のある献身者です。このままの状態が続いて日本が集団自殺しないためには、大声を上げ、行動力のあるエリヤのような人物が必要だと思います。

 

 

2004年5月15日

 

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