この世界はキリストの王国なのでだんだん発展しているのだ
この世界はだんだん悪化していると説く終末論者は、盲目である。
なぜならば、この世界の現状は日々発展しているからだ。
10年前にみんなインターネットで通信をやっていただろうか?
まだまだ一部の人々の趣味でしかなかった。
今や日本人の大多数がメールで情報をやり取りできるようになった。
これほどの進歩発展を目にして、どうして「世界は破局に向かって悪化している」ととくのだろうか。
彼らのパラダイムでは、どうやっても「世界は悪化している」といわざるを得ないのである。
2000年前の奴隷社会と比較せよ。
つい最近まで、拉致問題は日常茶飯事だった。
人々は、日常生活から突然拉致され、他国に奴隷として売られ、そこで無賃労働を強いられ、一生自由を奪われ、レイプされ、虐待された。
黒人奴隷だけが知られているが、イスラムが行った奴隷売買もある。
状況は現在と比べると圧倒的に悲惨であった。
どっちが良い社会か?
奴隷か、自由か?
これに対しては、馬鹿でなければ正しく答えられるだろう。
じゃあ、なぜ世界は進歩発展しているとクリスチャンは考えなければならないのだろうか。
それは、こ・の・世・界・は・キ・リ・ス・ト・の・御・国・だ・か・ら、である。
御国は、命のある場所、成長する場所、発展する場所、である。
だから、この世界が昇天後、キリストの御国となってから、それはプラスの方向に成長しつづけているのである。
ディスペンセーショナリズムの「この世は日々破局に向かって悪化している」という説は誤謬である。
なぜディスペンセーショナリズムがそのように考えるかというと、彼らは「この世界はサタンの世界だ」と考えているからである。
しかし、サタンが支配する領域はノンクリスチャンだけである。
この世界全体は神の支配下にある。
サタンに支配されていると考えるならば、「世は悪化している」といえるが、神に支配されていると考えるならば、「世は発展している」といえる。
もしあなたが「世は悪化の一途をたどり、それはなおらない」と考えているならば、あなたは、次のキリストの支配宣言を忘れているのである。
「天においても、地においても、一切の権威が私に与えられた。」
この世はキリストの王国であり、それゆえ、歴史は発展しているのである。それは、破局に向かっているのではなく、完成に向かっているのである。
クリスチャンは悲観主義から解放されるためにも、このような歴史観を持つべきだ。
2006年8月3日
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